「日本会議の研究」菅野 完・著

何度も書くことなのだが、私はほとんど本を読まなかった。

それは若い頃から「自問自答」すると、その答えが突然閃いたり、また気が付いたら自分の中に有った。

それらは結局のところ「潜在意識」から返されたものだと思うが、その結果、「知識」より「思考」が大事なことに気が付き、それ以後あまり本を読まなかったのだが、数年前から一気に「精神世界」の本を読みだした。

その結果、得られたものも大きいのだが、しかし正直言って「政治」には興味が無かった。

何故なら、今の政治家、結局誰が政治にかかわったとしても、最後は「金まぎれ」になり堕落する。

世の中を政治で変えることは無理だと思っていたのだが・・・

最近アメリカの大統領選挙の候補者に「サンダース」なる人がいて、彼の演説を聞いて、とても感動した。

と、いうか・・・

アメリカにもこんなまともなことを唱える政治家がいるんだぁ・・・

と、感心し、彼の演説を何本か聞いたり、経歴を見てみると、ちゃんと彼は自分の言ったことを実現してきた。

ひょっとすると・・・

こういう人が大統領になれば、いまの「金融・経済」を牛耳る闇の勢力に立ち向かえるのでは??

そう思い、彼の応援と、そして現在の日本の政治の世界もひょっとすると・・・

変えられるのでは??

と、思い、がぜん「自分の意見」をはっきりと表に出し始めた。

そんな矢先、facebookでこの本が話題となっており、「品切れ」だったが、近々再版されると言う情報があり、Amazonに予約した。

それから1週間ほどで手元に届いた。

それまでにAmazonのレビューや、ネット上の著者のインタビュー記事などを見ており、大方の内容は把握できていたのだが・・・

昨日の午後から今までに読み終えたのだが・・・

この「日本会議」と呼ばれる組織が、完全にある宗教団体の教祖の考えを、そのまま受け継ぎ、逆にその教団はその教祖の開祖意義から方向転換したのに、その日本会議を操る人々は、その教団を離れ、何やら50年近くの間、いくつかの組織が結束をしながら「民主的」にデモや嘆願書や街頭演説や勉強会を繰り返し、いかにも「草の根」の「市民活動」のように見せながら、今日まで勢力を温存し、そして安倍総理のブレーンとして、彼を動かし、改憲させようとしているか?

しかしながらそのナカミは決して「民主主義」ではなく、「天皇崇拝」であり、はっきりと彼らの根源は「明治憲法の復元」にあると言う。

とても偏った考えとしか思えないし、これが実現すれば間違いなく「天皇」を担ぎ上げながら、実権は自分たちが握る。

まちがいなく戦前の「軍部」と同じことをして、戦争に進むことは間違いないと私は思う。

最近、慰安婦問題や戦争責任の問題で、以前と正反対の話がネットにあふれている。

それを見ていると、彼らの言っていることがいかにも正しいと思ってしまうが・・・

実はすべて日本会議が裏で暗躍していることに気が付く。

他人の話しは決して鵜呑みにしない事。

情報には必ず「意図」が隠されている。

それを見抜くには、「自分の判断基準」を確かなものにし、プラス・マイナス・ニュートラル・・・・

つまり、どちらにも偏らない、釈迦が唱える「中庸」のこころが大事だと思う。

(資)文化財復元センター おおくま

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①-読書録
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