この本は1年ほど前に、自己催眠関係の本を探していた時に購入したもので、当時少し読んだだけで、求めているものと違うと思い、本を閉じた。
今回、また「引き寄せの法則」を再度検討するために、また自己催眠の本を読んだ。
そのついでにこの本も2/3ほど目を通した。
著者は10年ほど前に強度の鬱病だったらしいが、医者が「大丈夫必ず治ります」と言う暗示を与えてくれたこと、そして自らも1日に100回ほど「大丈夫、必ず治る」と、自己暗示を掛けたら、4年間悩んだ鬱病が治ったと言う。
それから、仕事などでも「大丈夫、必ずうまくいく」と暗示をかけているらしい・・・
で、著者はストレスを貯めると病気になるから、適度に発散させることを薦める。
つまり、仕事のストレスは愚痴を聞いてもらったり、あるいは大声で「バカヤロー」と怒鳴ったりして発散させることを薦めている。
自分の母親も乳がんで半年の余命と宣言されたが、気持ちを明るく持つことで6年以上生きたと言う。
で、当時私が求めているものと違うと思ったのは、つまりニューソート系の考え方からすると、自分が隠れて相手の悪口を言ったら、それは間接的に相手に伝わり、相手との関係が悪くなると言う、いわゆる「一つに繋がっている」と言う思想が、この本には抜けている。
この本は2007年に出されたものだから、そう古い話ではないが、これが20年くらい前の日本の潜在意識を扱ったものだったら、自分一人の問題として、意識を変えれば人生が良くなると言う話になっていたと思う。
ところが最近の精神世界では「宇宙は一つに繋がっている」と言う話が主流だから、影に隠れて悪口などいけないとなる。
そうすると、ストレスの発散どころか、そういう考え方そのものを抑え込まないといけない。
ただ、今回思ったのだが、結局はどちらであっても「本人が信じる」事により、ソレナリの効果が表れるのではないだろうか?
(資)文化財復元センター おおくま
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