チャクラの話が出たので、以前にいくつか買ってあるモノを紹介する。
この本にはDVDが付いている。
いゃ、どちらかと言うとDVDに本が付いていると言うべきだろう。
私はある時期、「ガヤトリーマントラ」と言うものに興味を持った時期がある。
マントラは日本語で真言ともいうらしいが、インドのお経のようなものらしい・・・
その中でもガヤトリーマントラは最強のものと言われている。
それを唱えることで、運を引き寄せられるとか??
一時唱えていた時もあるのだが、その時、この本の校正をしている竹内雅敏と言う人を知り、彼がこの本を出していることを知った。
すでに廃盤になっているのだが、DVD付の古本は結構いい値段であった。
説明によると、このDVDを聴いているだけで、チャクラが開くと言う。
当人が動画で説明するには、チャクラに響いて「感じる」音楽は在るけど、チャクラが開くものはこれだけだと言っていた。
その言葉を信じて、古本でDVDのついているものを手に入れた。
さっそくパソコンにセットするのだが・・・・
どういうわけか、いっこうに認識しない。
何度もリセットしてみるが、それでも認識しない。
中古のDVDで表面に傷もあり、それが原因かと思ったが、どうもうちの2台のディスクトップパソコンにはバッファローのDVDとブルーレイのドライブが入っているのだが、時々全く認識しなくなる。
原因不明なのだが、内部のコードを差し替えて直る時もあれば、何をしても直らないときもある。
しばらくいじっていて、やっと認識し読み込み始めた。
どうもこのDVDは、音楽は片岡慎介、映像として静止画の富士山の写真を撮っているロッキー田中と言う人のコラボとなっている。
Amazonのレビューでは、映像を褒める人と、何度か見ると飽きると言う人が居る。
正直言って、私自身が長年写真を撮ってきた人間だから、その目で見ると、すぐに飽きてしまう。
いゃ、確かに写真はうまい!!
よくここまで劇的に富士山を撮れたなぁ??と関心はするのだが、しかし色がケバイ・・・・
いゃ、言い方が下品であったが、私はアナログのフイルムの時代には多くの風景を趣味で撮っていた。
しかし、デジタルの時代になり、撮った「写真」は「画像」と呼ばれる時代になってしまった。
どう違うのか?
写真の時代は、明らかに「撮影技術」と「美的感覚」がモノを言った。
ところが「画像」の時代になると、撮った写真は単なる「素材」と化してしまった。
つまり、後で「味付け」が容易になり、下手な写真もソレナリに見れるようになった。
私は仕事でデジタルを使っているが、しかし自分の作品を撮りたいとは思わない。
で、このDVDには本が付属していて、その本に作品の写真が載っているが、それを見る限りはさほど彩度は高くない。
ところがこのDVDは動きを付けるためにデジタル編集者の名前まで入っているように、DVDの「映像」として思いっきり彩度を上げられていて、素人目にはきれいに見えても、我々のような肥えた目で見ると「どぎつい」色としか映らない・・・・
それと、もう一つ「どうかな??」と疑問に思うのは、写真家のロッキー田中氏は1点1点の作品にたいそうな題名をつけられている。
まるで、絵画の様に・・・・
私は逆に自分の撮ったものには「作品」としかタイトルをつけない。
何故なら、人はその作品をどう受け取るかは、その人の自由であるのに、そこにたいそうな題名が付いていると、それに沿ったイメージの先入観を抱く。
そして、本来作品とは「なかみ」で勝負するものであり、それを言葉に置き換えられるくらいなら、わざわざ写真を撮る必要もない。
題名で補う必要があるようなものは、作品とは言えないと私は思う。
そんなわけで、このDVDの映像は私からするといただけない・・・・
で、問題なのは音楽である。
果たしてチャクラを開かせることができるのか?
何やら、シンセサイザーによる「癒し」の音楽で、確かに聞いていて気持ちは落ち着く。
で、先ほどネットで調べて初めて分かったのだが、この音楽を担当した片岡慎介氏はすでに亡くなられているようで「絶対テンポ116」と言う理論でこの曲を作られているらしい・・・・
検索して分かったのだが、人の体内時計は太陽ではなく、月を基準にしているらしい。
生活テンポは太陽に合わせているけど、体内時計は月に合わせているからストレスがたまるらしい・・・
それを癒すことで幸運が訪れると言う話。
さぁ、現実はどうかは判らないが、曲を聴いていると癒されるが、果たしてチャクラが開いているかは、私には実感できなかった。
むしろ、別の本についている音楽の方が、それぞれのチャクラに響いてくるのは確かである。
で、本の最後に竹下氏はチャクラが一時的に「開く」事と、「覚醒」することは違うと言う。
このDVDは覚醒する効果があると唱ているのだが・・・・・
彼の動画を見ると、まず一時チャクラが開き、何度も聴いているといずれチャクラは「開きっぱなし」になると言う。
ホンマかいなぁ・・・・
(資)文化財復元センター おおくま
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