205年に制作されたようだが、これはドキュメンタリー映画となっている。
アメリカには高校などで、授業とは別に「プログラム」と呼ばれる課外授業のようなものがあるらしく、それはいうなれば「非行防止」の意味合いが強いものもあるらしい。
以前に「レッスン」という作品を見たが、それは非行に走る生徒の多い地区の特に問題児を放課後に学校に居残りさせて、非行に走る時間を少なくする目的で、残された落ちこぼれの生徒に「社交ダンス」を教え、そしてコンテストに参加するという「目的」を与えることで、立ち直らせようとする物語なのだが、実は高校に限らず、ニューヨークの小学校の高学年を対象として「ダンス」を8週間かけて教え、6000人の子供たちが1つのトロフィーをかけてコンテストを行うらしく、その練習風景から決勝戦での特別賞を目指す彼らの姿を追ったドキュメンタリーとなっている。
最初にそのダンスの授業を始めた時は、全然サマになっていないのだが、それがどんどんうまくなり、決勝戦で特別賞を取った学校は、とても小学生とは思えないほどの「ノリ」のいいダンスを踊る。
なぜダンスをお教えるのか?
それは「レディース&ジェントルマン」としての「マナー」を教え、礼儀正しい行動を学ばせるのが目的らしい。
さすがに最初は子供だから、異性と手をつないだり、肩に手を置いて踊るのに「テレ」があるが、それがレッスンが進むにつれて、子供たちの表情が変わり、紳士的に女性をリードするようになる。
さすがに「多民族国家」だけあって、違う民族の人を理解するのに、ダンスはとても役立っていると思える。
我々が小さいころは、日本でも「フォークダンス」という ものが流行ったり、学校で踊らされたが、その時、やはり照れたり、逆に好きな人と手を取れる喜びがあったりしたのだが、日本人はさほど違う民族と触れる機 会が少ないが、アメリカのその小学生なんか、特に黒人系とラテン系の子たちは、踊りのリズム感が日本人とまるで違う。
小学生なのに、腰を振って踊るダンスなど、実に様になっているのにびっくりする。
でも確かにダンスを教えるのはいいことだと思う。
異性を理解し、相手に対する敬意を持たせるにはうってつけだと思う。
(資)文化財復元センター おおくま
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