「よみがえりマイスター」後記

さすがにNHKのゴールデンタイムの特番らしく、終わった時点で、わがHPはアクセス数が、過去の最高記録を一気に100も超える「385」を記録。

最終的に昨日の12時の時点で「612」となった。
そして本日、現時点で「256」となっている。

しかも面白いことに、うちのHPは外国からのアクセスも多いが、昨日と今日は5か国ほどのアクセスが一気にあった。

これはたぶん海外に住む日本人が「オンデマンド」で、あの番組を見たものだろう・・・

で、検索のキーワードも、ほとんどが私の名前に関わるもの。

で、放送ではずいぶんカットされていたが、2枚目のはがきの下半分・・・
テレビクルーが帰った後も、何度も何度もやり直している。

番組の中で紹介されている復元画像は、ほとんどが最初にα7Rで撮って作業を行っていた時のもので、このカメラ3600万画素だから、はがき1枚の面積を撮るには十分すぎるクォリティがある。

ところが・・・
今回それでも解像度が足らず、結局1億3千万画素の4×5のスキャナー型のデジタルバックを使って、途中からすべてやり直している。

放送ではカットされているが、スタジオでのやり取りで梅沢さんが、「なんで最初からそれでやらないの?」と言う話が出た。

しかし、私のこの技術は「唯一無二」つまり、前例の無いところから「試行錯誤」で、ここまで技術をしんほさせている。

3600万画素でも普通だったら十分復元できたわけだが、よりベストを尽くすために、一からすべて撮りなおしている。

さらに、あの2枚目の読めなかった部分に関しては、実は1億3千万画素のカメラで、6分割して、細部を撮影し、それを繋ぎ合わせて作業をした。

そのデーターの大きさは、過去に最高データー量の「法輪寺・虚空蔵菩薩像」の復元に使った、複雑なレイヤーをいくつも重ねた復元画像のデーター量を、超えた大きさとなっている。

片方は直径1メートルの細密に描かれた仏画、片方はたかが「はがき1枚」の復元である。

それでも結局あの部分に読み取れるほどの情報は確認できなかった。

で、放送でも出てきたように「今回読み取れなかったが、父親の思いはまだここに残っている」「あと10年すれば、さらに技術を磨き復元できるかも・・・」 といったのは、まさに前例の無いところからすべて人のまねをすることなく、試行錯誤で技術を積み上げてきたからこそ、言える言葉である。

そして。もう一つ大事なことなのだが・・・

私は1年ほど前から急に「霊」的な話を表に出し始めた。
それは何度も言うが、随分と不思議な出来事を経験し、そしてこの仕事に導かれた。

犯人は「目に見えない不思議な力」なのだが、それはたぶん、宗教の枠を超えた「宇宙の創造主」だと思う。

私は若いころから「自問自答」をしていると、気が付くといつの間にか自分の中にその答えがある。
でも、その答えは我々が考える「常識」と随分と違ったりする。
でも私はその答えは絶対に間違いないと思う。

ユングという心理学者が「集合的無意識」や「共時性」と言う話を唱えている。

我々が目にする世界は実は「幻」であり、実は物質も人の思いも「波動」であり、本来は目に超えないものだという。

私が復元しているのは「デジタル画像」としての「視覚化」なのだが、デジタルは「物質」を伴わない。

本来「文化財」と言う「特別な物質」など、この世に存在しない。
学者は「分析」結果でものをいうが、分析できるものは物質に限られる。

しかし、たとえばどんな絵の具を使ったか分かったところで、それが「文化財」であるとは言えない。
文化財であるためにはそこに「作者」の意図や思いが込められ、それが「文化的に高いレベルにある」からこそ、それは「文化財」と呼ばれる。

ただ、それだけの話でしかない・・・

つまり、本当に価値があるのは「ナカミ」なのである。

これは「自問自答」して得られた結果であり、その答えは「集合的無意識」つまり「宇宙全体」のものの考え方だと思われる。

こんな話を私はHPでしていても、だれも見向きもしない・・・

だけど今回「よみがえりマイスター」の話は、まさにシンクロニシティしたもので、子供たちははがきに込められた「父親の思い」を知りたいと思い、また父親はそのはがきに「家族への思い」を綴っている。

この両者が「互い」に求め合った結果、シンクロニシティが起きて、今回の復元結果へとつながったという事。

一方のフジテレビの特集は、そのはがきに込められた「父親の思い」に比べ、受け取る側の「おもい」が希薄だったから、こんな結果となっている。

(資)文化財復元センター  おおくま

 

 

カテゴリー
②-共時性・不思議な話
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