「ゆだねるということ」(上) ディーパック・チョプラ著

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この本は「第8のチャクラ」の中で、この著者の名前が出てきた。
エハン・デラヴィ氏の著書にも、確か出てきたと思う。
 
Amazonで検索すると、ちょうど「ゆだねるということ」と題した本が上・下2冊出ていた。
 
私はこの「ゆだねる」と言うことについて、多くを知りたいと思い、2冊を取り寄せた。
 
いゃ、「愛への帰還」のマリアン・ウィリアムソンの2冊の本と同時に注文したのだが、正直言ってマリアン・ウィリアムソンの著書からは、もう一冊の『人生を変える「奇蹟のコース」の教え』にしても、私と相性が悪いのか、「はじめに」を読み始めた時点で、私には得るものがないことに気が付いた。
 
それから、この本を読み始めたのだが、小さくて比較的薄い文庫本である。
Amazonのレビューを見ると、シンクロニシティについて量子力学の面から書かれたもののようである。
 
まず書きだしは比較的読みやすいのだが、著者は「存在」を3つのレベルに分けている。
 
1.現実・物理的な領域
2.量子・エネルギーの領域
3.「すべて」である領域
 
問題なのは、この第3のレベルが「スピリチュアル」で、可能性の領域だと言う。
 
で、この領域でシンクロニシティが起き、奇蹟が起きるらしい?
 
そして、この領域をうまく使えば、人生は好転すると言う。
 
で、私は元々、シンクロニシティそのものは、すでにイャと言うほど経験しているから、今更その手の話を聴きたいわけではなく「ゆだねる」ということについて、知りたいからこの本を買った。
 
しかし、読み進めてもなかなかこの言葉が出てこない。
 
もう一つこの本に出てこないのが、「」と言う言葉と「」と言う言葉である。
なのに著者はスピリチュアルと言う言葉と「」と言う言葉を使う。
 
この著者、どうも医者でもあるらしく、死後の世界や神の存在は信じていない無神論者であろうか?
 
じゃ、「ゆだねる」相手は誰なのか?と言う話になるのだが、後半部分に入り「宇宙」にゆだねると言う意味の事が書かれている。
 
しかし、彼の言う宇宙は、「全てが一つ」の世界で、そこに自分の「思い」をうまく乗せ、そして結果をゆだねれば、希望は実現すると言う。
 

早い話が単なる「引き寄せの法則」の本でしかない。
 
私も1年前なら、それを信じたのだが、その後いろいろと学ぶうちに、そんな法則よりもっと偉大な存在があり、その力の方がはるかに大きいことに気が付いた。
 
それを私は「」と呼ぶのだが、しかし引き寄せ本を書いている連中は、正直言って、神を信じていないものが多く、うまくいった実例を載せているのだが、実はその何倍もの「うまくいかない」実例があるはず・・・
 
で、この著者は神は信じないが、宇宙は信じるらしい・・・
 
面白いことにこの本には「ビックバン」の話が出てくるのだが、宇宙は「偶然」「奇跡的」に作られたらしい????
なのに、その「宇宙」に自分の思いをゆだねると、実現されるらしい・・・
 
 
神を信じないものが、シンクロニシティを信じ、霊を信じないものが魂の存在を信じる??
 
ちょっと私にはこの著者の話を信じようとは思えない。
 
この本の下巻は瞑想について書いたものらしいが、昨夜寝るときにベッドで少し読み始めたが、すぐに本を閉じた。
 
 
私は数か月前から、守護霊に「私が学ぶべきことは?」と、時々問う。
すると、少し間を置き、過去に読んだ著者に導かれる。
 
そう、私は守護霊が学ぶべきものを教えてくれたと信じている。
 
ところが、マリアン・ウィリアムソン22冊の本と、次に読んだディーパック・チョプラの2冊の本は、私にとっては、「」学ぶべきものだとはとても思えない・・・
そんな本を合わせて4冊も買った。
 
これは守護霊が何を言わんとしているのか?
考えられることは2つ、一つはもう学ぶべきものはないということ。
 
もう一つは、「もう一度引き寄せの法則に戻れ」と言っているのか?
 
どちらなのか、再度守護霊に問うてみたが、まだ返事は返らない。
 
ただ、実はこの二人の本と同時に、「7つのチャクラ」と「第8のチャクラ」のあいだにキャロライン・メイスの書いた、「思いやりのチャクラ」と言う本も買った。
 
昨夜、チョプラの本を閉じて、彼女のこの本を少し読み始めたのだが、やはり彼女の本は私に安心感を与えてくれる。
 
(資)文化財復元センター  おおくま
カテゴリー
①-読書録
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