事務所を京都府の「けいはんな」から、令和元年の始まる5月1日に、長野県の「飯山市」へ引っ越した。
長野県へは、この仕事の守り神の一つである「諏訪大社」へ、何十回と無くお参りに来ている。
その帰りに他に行くところがないかとカーナビで探すと「阿弥陀堂」と言うのがあった。
そこは映画「阿弥陀堂だより」のロケ地である。
私は以後何度かその阿弥陀堂を撮りに来ていた。
もうずいぶんと昔から、この仕事は自然に囲まれた「気」の多いところでやるべきだと考えていたが、ここへ引っ越す前に、いくつかの古民家を探していて、飯山にも今年の正月明けに来たことがある。
道はきれいに除雪されていたが、周りには2メートルを超える雪の壁がそそり立っていた。
そんなこともあり、冬場の除雪のことが気になっていた。
道路は除雪されていても、敷地内の私道は自分でやらなければならない。
とは言え、除雪車を買うとなると・・・・
ソレナリの費用が掛かるので諦めていたが、真夏のネットオークションにも除雪車はいくつも出ていた。
安いものに印をつけていたが、それでも落札価格は3万円前後が最安値・・・
ところが、締め切り時間が午前中になっていて、1万円がスタートのものがあった。
締め切り時間間際に見たら、1万5百円となっていたから、思わず入札したら、「1万1千円」で落札できた。
小型の除雪車で、ワゴン車の後ろにつんで帰ったのだが、ちゃんと動くらしい・・・・
実は引越し先は、50年前の木造の作業場で、10年前から人が住んでおらず、倉庫として使われていたらしいが、飯山は豪雪地帯だから、屋根の雪下ろしをしていない間に、屋根の軒先はずいぶんと朽ちており、雨漏りがひどい状態である。
でも、日曜大工が趣味なので、直せる所は自分で直しながら、畑を作り、野菜が植え、自給自足をしながら、時々入る復元依頼をこなしている。
(資)文化財復元センター おおくま
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