最近、世の中の動きに疎い・・・
とはいえ、これから来る時代の流れには敏感なんだが・・・
いま、12時を過ぎているようなので、1月1日である。
紅白も見ないし、もちろん新聞も見ない・・・
現在ネットでHuluで、高倉健の映画を見ている・・・
ここ数年、正月にはやることが無かったのだが・・・
ことしはうれしいことに暮れから仕事が入った・・・
仕事をしているときほど楽しい時は無いのだが、今回の仕事。。。
どうも裁判がらみの様で、遺言書の消された部分を読み取る仕事である。
去年は、甦りマイスターや、フジテレビから依頼された「戦時郵便」の復元などで、墨で消されたものを読み取る経験はあるが・・・
今回は、実物ではなく「コピー」からの読み取りとなる。
この実物とコピーとの違いはとても大きい・・・
実物にはいろんな情報が詰まっているが、コピーとなると、同じトナーで描かれた情報となり、選別が難しい・・・・
今回のコピーは特に印刷物と同じで「網点」により、微妙な濃淡を表現しているらしく、つまり同じ濃度の「黒一色」を網点の大きさで「グレー」に見せている関係で、濃度や色彩による「切り分け」が一切できない・・・
普通なら「不可能」と、断らねばならないが・・・
しかしうちの仕事は常に「試行錯誤」で技術を習得してきた。
つまり不可能と思われるものを可能にするのが、うちの技術である。
で、考えた挙句「人力」で、上から消すために書かれた線を「消す」ことにした。
とはいえ、同じ黒色のトナーで表現されたものから、要らない線を消すのは並大抵じゃない・・・
だけど・・・
その不可能なことに暮れから挑み、正月も知恵比べをすることとなった・・・
(資)文化財復元センター おおくま
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