伊藤千代子

伊藤千代子という女性の名前をご存知の方は、ほとんどいないと思う。

もちろん私も聞いた覚えがない。

実は先日、北海道の「伊藤千代子を知る会」と言う組織から問い合わせのFAXが入った。

うちにFAXが入るのは、サラ金か何かの売り込みがほとんどで、朝早く入ったその手のものだと思ったが、どうも様子が違う・・・

この「伊藤千代子」とは戦前に「治安維持法」の犠牲になった、24歳で獄死に近い形で亡くなった才女だという。

何故北海道から問い合わせがあったかというと、彼女の夫が北海道の出身で、彼女の最後の手紙4通が北海道の図書館に寄贈されているらしい・・・

戦時郵便もそうだが、今でも拘置所から出される手紙はすべて「検閲」が行われている。

つまり、都合の悪いところは「墨線で塗りつぶされる」わけである。

以前に弁護士からそんな手紙の復元依頼を受けたが、その時はボールペンで書かれたものだったので、筆圧で凸凹ができており、それを読み取った。

今回のフジテレビのはがきの復元で手間取ったのは、「墨書き」や「ペン書き」で書かれたもので、上から消されると読みようがない・・・・

そんな伊藤千代子の最後の手紙も、随分と墨で消されているらしい・・・
彼女は短歌を書いていたので、手紙は墨書きらしい・・・

その手紙の復元ができないかという問い合わせであった。

すぐに「技術的には不可能ではない」とメールを返したが・・・・
でも、あの時点ではたぶんできなかったと思う。

今回フジテレビの仕事で、やっとそのノウハウを手に入れた。

で、なぜそんな戦前のほとんど実績を残していない、若くして死んだ彼女が何故・・・
今でも知られているか?

彼女はドイツの

「白バラの祈り ゾフィー・ショル、最期の日々 」Hulu
と、同じく、毅然とした態度で、自分の信念を貫き、死んでいった人である。僕の性格ととてもよく似ている・・・

そして、一番の問題は何故、なぜそんな彼女の手紙が僕に繋がったのか??
それはすぐに判ったのだが・・・・ 彼女はうちの一番の守り神「諏訪大社」のひざ元の生まれであった。

間違いなく、諏訪の神が縁を繋いだものと直感したのだが、易占で神に聞いてみたが、やはり間違いはなかった。

諏訪には北海道とは別に伊藤千代子の記念碑を建てたグループがあり、明日その代表と会う予定である。

(資)文化財復元センター  おおくま

      
カテゴリー
②-共時性・不思議な話
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