2005年の邦画である。
これも音楽映画と言えば、言えなくはないが・・・・
どちらかというと、「奇蹟」と題の中に在るように、ちょっとした奇蹟をテーマにしている。
将来を約束されたピアニストが、コンサート会場での発砲事件に巻き込まれ、指を負傷し弾けなくなった。
その発砲事件で両親を殺され、残されたサヴァン症候群の少女を引き取る。
この「サブァン症候群」と言う言葉は聞きなれなかったが、知能障害があっても、ある特定の分野に対しては優れた能力を持つ人々らしい・・・・
有名なのは。「裸の大将」である。
その引き取った少女に、音楽の才能が有ることを知り、そのピアニストは彼女にピアノを教えた。
その少女と一緒に、いろんな施設を訪問して演奏活動をしているのだが、ある施設を訪れた。
そこで、彼らを招いたのは、彼が高校時代の後輩で、彼を慕っていた女性だった。
演奏会も終わり、その招いた女性と、その少女は施設内を散歩中に落雷に合う。
その女性は少女をかばい、重傷を負う。
女性は手術を受け昏睡状態なのだが、どういうわけかその女性の魂は、そのサヴァン症候群の少女に宿った。
それをそのピアニストに打ち明け、その女性の体が4日後には神に召されるのだが、その間に起きるいくつかの奇蹟を描いたものだが、彼女の体が天に召されたとき、その少女の中に宿っていた魂も天に召された・・・・
私は「奇蹟」という言葉に弱い・・・・
いゃ、弱いと言うより「否定できない」と言うべきなのだが、私自身が数多くの不思議な体験をしているし、実際に本当の自分とは「たましい」であり、「からだ」は乗り物に過ぎないということを、多くの本を読み、知っているので、魂が一時的に他の体に宿ったとしても、おかしくないと思う。
最終的に彼女は生還することなく、天に召される。
ただその間に、弾けないはずのピアニストの指に、サヴァン症候群の少女の魂が宿って、彼女に最後の演奏を聴かせたり、寝たきりの恩人が、意識が目覚めたり・・・・
その施設、老人介護の施設だが、脳科学の研究所も隣接していたり、施設内に教会が有ったり・・・・
その教会でのピアノ演奏会だったりして、やはりここでも「神」の存在を意識せざるを得ない物語である。
(資)文化財復元センター おおくま
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