2005年のフランス映画らしい・・・
なんと。モノクロである。
イマドキ、わざわざモノクロで創るには、ソレナリの意味があるのだろう・・・
一風変わった「天使」の話である。
アメリカからパリにやってきた、見るからにどうしょうもないくらい、さえない男が、やくざがらみの借金で、命を狙われる。
彼は橋の上から自殺を企てようとしたら・・・・
なんと横の欄干から先に女が河に飛び込んだ。
彼は慌てて、彼女を救おうと飛び込む。
泳げないはずの彼は、その女を助け上げたのだが・・・・
その女、小男から見ると見上げるほどの長身の美女。
どういうわけか、彼女はその男に付きまとい、彼の借金を片づけてくれたのだが、彼女は自分は天使だと言う。
男はそれを信じない。
「目に見えるものしか信じない」「証拠を見せろ」と男が言うと、たばこを吸いながら灰皿を宙に浮かせたり、吸い殻の煙草を元に戻して見せる。
男はそれで信じるようになるが、その長身の美女は、男に「自分の気持ちに正直なれ」と説教する。
そして「他人を愛するように、自分を愛せよ」と、彼に迫る。
元々そのさえない男は、女性のような優しい心を持っていると、彼女はいい、それを表にだし、言いたいことを正直に口にしろと言う。
この手の話は、やはりスピリチュアル系の話なのだが、少し違うのは、その天使は「他人を愛するように、自分を愛せよ」と言ったが、その手の本だと「自分を愛せないものは、他人をも愛せない」という。
そのあたりが、順番が逆となっている。
その天使、どうも180センチの長身なのだが、グラマーと言うよりスリムだし、多分モデル出身の女性だと思うが、女もここまで背が高いと迫力がある。
いずれ、彼はそんな天使が好きになり、愛してると言うと・・・・
天使もいつの間にか、その男に惹かれるようになっていて、とても悩む。
使命が終わり、天使は天に帰ろうとするが、その男は引き留めようとする。
男の将来は、天使には解っているから、わたしを引き留めないでという。
天使が言うには、2か月後にその男は会社をお越し大成功をして、女性弁護士と結婚し、子供は3人出来ると彼に告げ、折りたたんであった背中の羽根を広げ、天に飛び立つのだが・・・・・
男はその天使にしがみつき、止めようとする。
舞い上がった天使は河に墜落する。
結局天使は神の計らいで、地上に残されたのだが・・・・・
話はこれで終わるが、しかし、私は疑問に思うことがある。
天使が地上に残されたということは、二人は結ばれるはずだが??
そうすると、天使の告げた「彼の未来」は、いったいどうなるのか・・・・・・
(資)文化財復元センター おおくま
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