「武士の家計簿」αビデオ

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以前にYouTubeで「武士の献立」と言う映画を見た。
 
料理侍の家系に、嫁いだ、亭主より料理が上手い女房の話である。
 
 
こちらの映画は、こんどはそろばん侍とでもいうべき家系に残された、その家系の家系簿、いゃ「家計簿」を元に作られたもので、その家系も家計簿も実在するものらしい・・・・
 
人には向き不向きがあり、得手不得手がある。
私のように、ものを創るのが得意で、人付き合いが苦手で、生真面目な職人タイプの人間も居れば、金の計算が得意で、人付き合いが得意で、営業や商人向きのものもいる。
 
 
武士にも剣術が得意なものも居れば、この物語の主人公のように算術や算盤が得意な者もいる。
そうそう、料理侍もいたっけ・・・・
 
この主人公も算盤や算術が得意なのだが、生真面目で正直者だから、不正に目をつぶれない。
そう言うところは、私も似ている。
 
 
その家の借金がかさみ、解決するために家財を売り、生活も倹約する中、息子が4歳になると、算盤をはじめ、論語などの読み書きを叩きこみ、その家の生活費のやりくりをさせ、家系簿をつけさせる。
 
まさにそんな家系に生まれたものに対する、英才教育であり、その息子は大きくなってからもそんな生活に反感を抱くが、明治になり、世の中が変わった時、その息子はその計算能力を新政府に買われ、大きく出世する。
 
 

息子はやっと親が厳しくしつけてくれた意味を知るのだが、息子が小さい時、家計のやりくりの金、四文を無くし、家系簿のつじつまが合わない。
其の四文は落としたものだが、雨の中に息子に探さらるが出てこない。
後日父親は息子に尋ねると、その金は出てこなかったが、代わりに違う場所でお金を拾ったからそれでつじつまが合うと言うと、父親は夜の暗い道を拾ったところに戻しに行かせる。
 
父親は言う「給金としてもらったものは、ありがたい金であるから無駄遣いしてはならない」「しかし、拾った金を使うのはいやしいことだ」と・・・・
 
そこまで小さい我が子を厳しく育てたからこそ、国家の金をやりくりする職に息子は出世する。
 
甘やかすのが愛情だと勘違いしている昨今の親だが、ライオンは我が子を谷底に突き落とすと言う逸話がある。
甘やかされたモノは厳しい社会で生き残れないことを知っている親は、厳しく我が子を育てる。
 
(資)文化財復元センター  おおくま
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①-読書録
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