昨日、配信ネットに登録し、4本目の映画である。
登録されている映画は、邦画も洋画もずいぶんと有るのだが・・・・
どれを見ようかと検索すると、それぞれ邦画や洋画と言うジャンル分けはあるものの、その中から見たいと思う映画を探すのは、ずいぶんと手間がかかる。
最初に一通り登録映画を確認したが、さほど見たいものも余りない。
再度今朝、もう一度すべてを確認し「見たいもの」リストに登録したものを順番に見て行っている。
で、今朝この「阪急電車」を見たのだが、実は私は九州生まれだが、小さい時からこの大阪の、そして「阪急沿線」に住んで、大きくなった。
私が住んでいたのは、宝塚沿線の「庄内」という、とても庶民的な場所なのだが、この映画は、神戸線の「西宮北口」と言う駅と宝塚線の「宝塚」という駅を結ぶ、「今津線」を舞台にした映画である。
たった15分ほどの間の各駅で乗り降りする人々のオムニバスな物語を、二組の主人公を軸に展開する。
いちばんの主人公は、中谷美紀演じるOLで、恋人を後輩のOLに寝取られ、その復讐のためにその元彼の結婚式に、花嫁より目立つ「純白のドレス」姿で乗り込む。
その帰りに引き出物を持ち、乗り込んだ阪急電車の車内で、孫を連れた宮本信子演じる初老の婦人と乗り合わせる。
その夫人から「討ち入りはどうだった?」と声をかけられる。
そのあたりまで見ていて、ずいぶんと「過激」なストーリーで、阪急電車としてよく協力したなぁ???と思ってしまった。
しかし、話が進むにつれ、こんな1本の電車を中心にして、よくここまで話を創ったなぁ・・・・と感心してしまった。
そして、関西人の温かさを、とても感じる映画だと思ったのだが、もし同じ阪急電車でも私が住んでいた「梅田⇔庄内」辺りを舞台にすると、また違ったストーリーとなったとも思う。
ただ、この舞台である「西宮北口」と言う駅には、私も少なからずの縁がある。
私が24歳の時、失恋したことも手伝い、それまで趣味で写真をやっていたが、プロに憧れ写真スタジオに転職した。
その仕事場が「西宮北口」からちょうどこのドラマの舞台になっている、今津線を反対方向に行ったところに「阪神国道」と言う駅があり、私は1年ほどそこのスタジオに勤めていた。
また、兄貴がその阪神国道の駅前に大きな高級中華料理店をやっていて、地元では有名な店だったのだが・・・・
ちょうど阪神大震災の後、客足が途絶え。また兄貴も病気で倒れ、店を閉じた。
ちょうどそんな縁のある沿線での話であり、とても感慨深くこの映画を見た。
(資)文化財復元センター おおくま
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