この本も潜在意識のキーワードで検索した。
アマゾンのレビューでも評価が高いが、どうも小説らしい・・・
あらすじは、成功法則を実践し、会社をお越し、社員にも家族にもポジディブ思考を押し付けて来た主人公が、突然優秀な社員が辞めて、落ち込み、その夜会社で居眠りから覚めた朝7時に、見知らぬ老人が訪ねてきた。
その老人は誰かから依頼されたと言うが、依頼主の名を明かさず、主人公にいろんな人世の法則を教える。
その話を聴いて主人公は何が一番大事なのか?に気づく・・・・
その老人の教えとは、いわゆる引き寄せ関係の教えなのだが、その教えを小説仕立てで、興味のない若者にも分かりやすく説明してある。
どうも著者自身、高校時代の対人恐怖症を、この手の教えを学ぶことで克服し、メンタルマネージメントの講師を勤めているらしい・・・
この手の小説としては、何度も言うのだが私は普段は本を読まない。
しかし2年ほど前から精神世界の本を読みはじめ、高橋信次の著書からずいぶんと学ばせてもらった。
かれの著書の中に「愛は憎しみを超えて」と言うのがあるが、この本は高橋信次が普段から唱えている話を、小説としてわかりやすく説かれたものであり、元は「餓鬼道」と言う名で出されていたらしい・・・
その主人公は、終戦後間もない東京の高利貸しの青年なのだが、血も涙もない守銭奴なのだが、彼はある日突然廊下で倒れ、意識不明で病院へ運ばれた。
付き添う内縁の妻と、片腕の社員。
二人は善良な人として描かれ、主人公の青年は意識不明の中、「幽体離脱」を経験し、そして死後の世界へ送られるのだが、守護霊に諭され、心を入れ替えて生き返る。
その守銭奴は子供の時に随分と差別され、苦労をしており、台湾人の母も苦労して亡くなる。
その当時の話は、私は読みながら何度も涙したことがあり、何度読み返してもまた涙が出た。
また、その時、涙したことも一因となり、慢性胃潰瘍は消えた。
この小説もそれに似た形で、人を諭す意味合いの小説であり、私が初めてこれを読んだとしたら、おそらく涙する場面が多かったと思う。
そういう意味で、この手の目に見えない大事なものに、若い人が気づくきっかけになってもらえるとうれしいと思う。
こういう感動から、興味を持ってもらえる可能性は高い。
ただ、この本で説かれている中身は、すでにいくつもの精神世界の本で目にしてきたモノなので、さほど私には感動ものではなかったのだが、しかしその老人の身元や、話をどう締めくくるかと言うあたりは、興味を持って読み進められた。
(資)文化財復元センター おおくま
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