久々の書き込みです。
去年の後半から、少し大きな仕事を2つも抱えていた時期があり、またそれをご紹介する許可を取っていなかったこともあり、書き込みを控えていました。
さて、今月4/11日?16日まで中国の北京へ行っていました。
中国へは15年前に撮影目的で行ったっきりで、2度目になります。
ちょうど、チベット問題の最中、またオリンピック前でもあり、北京の町中は建設ラッシュと言うか、道路などいたるところで掘り返されていました。
今回の訪中の目的は、「デジタル復元」の技術の売り込みが目的でした。
中国の北京にある、ジャイカ事務所の中国人スタッフの方が、以前からボランティアでうちの活動を応援してくれていて、彼女を通じて、北京にある「中国農民博物館」と言うところに事務所を置く「中国文物学会文物修復専業委員会」と言う組織にパイプをつないでくれました。
この組織は全国文物修復に係る技術トレーニングや国際交流を担当する非営利組織であり、この面の国際協力を促進するため、架け橋の役割を果たしています。
この組織でちょうどその時期に、全中国から博物館関係者や修復技術者が集まり、「技術研修」を行うと言う事、その時期にあわせて訪中してきました。
当日「青銅器」関係の技術者が30人ほど集まっておられましたが、まずこのイベントの企画を担当されている「李 震」先生とお会いし、それからこの組織の代表である「賈 文忠」先生とお話をさせて頂きました。
賈 先生は、中国の文化財関係では著名な方で、著書も多く、よくテレビ出演もされていると、通訳をしてくれたジャイカ事務所の彼女が言っていました。
当日、先生から2冊の著書をいただきました。
賈 先生に私どもの「デジタル復元」をお見せしたところ、非常に関心を示され、また高く評価をいただいた。
午前中にそんなお話で、ご一緒に昼食をいただいて、午後からは中国から集まっておられる30人ほどの技術者を前に、約1時間ほど「デジタル復元」のご紹介をさせて頂きました。
当日集まられていた技術者の方々は、「青銅器」が専門の方々なのですが、それでも非常に興味を示し、熱心にメモを取ったり、写真を撮ったり、多くの質問も出たし、最後には中国人の写真好きをまさに感じるほど、一人一人と記念写真を頼まれた次第でした。
中国はすべての文化財が、やはり「国」の管理下にあるらしく、また「国家資格」を持ったものしか文化財に携われないとの事。
お国の事情もあり、簡単には進出できませんが、何はともあれ、高い評価を頂き、この組織は中国に1000人以上の会員を抱える大きな組織で、その代表の方が中国での技術普及に興味を示され、7月にまたイベントがあるので参加しないかと、促されて帰国しました。
(資)文化財復元センター おおくま
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