【三方よし】
綾は中国の「経済学」で、どんなことを学んだのかな??
僕は言ったように「お金が悪の根源」と考えるから、「金儲け」と言う言葉が大嫌い・・・
もっと言うと「商売」と言うのも、僕のような「ものを創る」ものの立場から言うと、創ったものが直接欲しい人の元に届くような形が、ベストだと思っていて、その中間に「商売人」が割り込み「利益」を得る・・・・
つまり、物を右から左に動かして「益」を得るのは、いうなれば「悪」の一種だと考えてたんよね・・・
だから当然「ビジネス」と言う言葉も好きじゃない・・・
で、例えば京都などの「職人」が創ったものが、買いたい人の手元にわたるために「商人」が存在するんだけど、実はその商人が職人に払う「お金」の2~3割程度の利益ならともかく、物によってはこの前の「葬儀屋」と変わらない2倍・3倍の利益を上乗せしているような「業界」がざらにあるのが実情なんよ・・・・
そうすると客観的に見ても、「職人を搾取している」と思えるわけ・・・・
言い換えれば、一番得するのは職人ではなく、商人だということになり、やはり「悪」だと思ってしまう。
で、この「三方よし」って言う話になるんだけど・・・
この言葉、どうも「近江商人の家訓」らしい・・・
近江と言うのは、今の滋賀県なんだけど、これ内容も知ったとき・・・
「へぇ…そういうこともあるんや・・・」と納得した。
三方とは僕の考え方からすると「作り手」「商人」「買い手」と言う考え方なんだけど、それを「商人」の立場で考えると・・・・
「売り手」と「買い手」と言う関係になるわけ・・・
これは「商売」と言う関係でいえば、どちらも商売人であったり、あるいは片方が「消費者」で有ったりするんだけど、普通ビジネスとして考えれば「ウイン・ウイン」で有れば互いに損はないということになるんだけど・・・
ここでいう「三方」には「売り手」「買い手」そして、「世間」と言う考え方なんよ・・・
えっなんで世間が関係あるの??と僕も思えたわけよ・・・・
ここが「近江商人」のえらいとこなんよ!!
信頼を得るために、売り手と買い手がともに満足し、さらに社会貢献もできるのが良い商売であると考えていました。
要するに「商売」で一番大事なのは【信用】やん!!
信用できない相手とは、誰も商売したくないわな??
じゃ、どうすれば「信用」を得られるか????
それが「世間の目」なんよ・・・
つまり直接取引相手ではない「第三者」から認めてもらうには・・・・
「世のため・他人のため」に「貢献」することなんよ!!
そうすれば「世間」から信用されるようになるやん!!
前にも言ったけど、「一番大事なものはお金では買えない」わけだけど・・・
だけど・・・
そのお金を第三者である「人々」のために、損得なく使えれば、それは「お金」で「信用」が買えるということになるわけよ。
でその家訓の大事なもので
①商売は世の為、人の為の奉仕にして、利益はその当然の報酬なり
②店の大小よりも場所の良否、場所の良否よりも品の如何
③売る前のお世辞より売った後の奉仕、これこそ永遠の客をつくる
④資金の少なきを憂うなかれ、信用の足らざるを憂うべし
⑤無理に売るな、客の好むものも売るな、客の為になるものを売れ
⑥良きものを売るは善なり、良き品を広告して多く売ることはさらに善なり
⑦紙一枚でも景品はお客を喜ばせる、つけてあげるもののないとき笑顔を景品にせよ
⑧正札を守れ、値引きは却って気持ちを悪くするくらいが落ちだ
⑨今日の損益を常に考えよ、今日の損益を明らかにしないでは、寝につかぬ習慣にせよ
⑩商売には好況、不況はない、いずれにしても儲けねばならぬ
と、言うことらしいんだけど、すべてとはいかないけど、大部分はこんな僕でさえ「なるほど・・・」と納得できる話なんよ!!
何度も言ったように、「儲けた金」を自分のために使うのではなく、「少なからず・・・」「世のため・他人のため」に使うようにしないと、GESARA後の世界では生き残れないよ!!
くまさん
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