コンピューターによる画像処理の必要性
赤外線写真も紫外線写真も、目に見える部分をカットして、初めて目に見えない部分を写せます。
しかしながら、その消えて見えなくなった部分だけ再現されても意味が薄く、現在でも見えている部分に、その消えた部分を重ねる事により、当時の状態を伺い知ることが出来ます。
ただ多くの場合、赤外線部分も紫外線部分も色を持たない関係で、得られるものはモノクロの画像です。これらを同時に撮影したカラー写真に、コンピューターを使って上手く融合させます。
なお、コンピューターを使って、実際の文化財には手を入れずに、現在のカラー写真に、目には見えなくても残っている部分を合成して、なおかつ技術者の美術的知識や職人技としてのデジタル技術の融合により、視覚化を行い、往時に近いレプリカを作ることも可能です。
勝手神社 奉納額・現状画像 |
勝手神社 奉納額・復元画像 |