最近、世の中の動きに疎い・・・
とはいえ、これから来る時代の流れには敏感なんだが・・・
いま、12時を過ぎているようなので、1月1日である。
紅白も見ないし、もちろん新聞も見ない・・・
現在ネットでHuluで、高倉健の映画を見ている・・・
ここ数年、正月にはやることが無かったのだが・・・
ことしはうれしいことに暮れから仕事が入った・・・
仕事をしているときほど楽しい時は無いのだが、今回の仕事。。。
どうも裁判がらみの様で、遺言書の消された部分を読み取る仕事である。
去年は、甦りマイスターや、フジテレビから依頼された「戦時郵便」の復元などで、墨で消されたものを読み取る経験はあるが・・・
今回は、実物ではなく「コピー」からの読み取りとなる。
この実物とコピーとの違いはとても大きい・・・
実物にはいろんな情報が詰まっているが、コピーとなると、同じトナーで描かれた情報となり、選別が難しい・・・・
今回のコピーは特に印刷物と同じで「網点」により、微妙な濃淡を表現しているらしく、つまり同じ濃度の「黒一色」を網点の大きさで「グレー」に見せている関係で、濃度や色彩による「切り分け」が一切できない・・・
普通なら「不可能」と、断らねばならないが・・・
しかしうちの仕事は常に「試行錯誤」で技術を習得してきた。
つまり不可能と思われるものを可能にするのが、うちの技術である。
で、考えた挙句「人力」で、上から消すために書かれた線を「消す」ことにした。
とはいえ、同じ黒色のトナーで表現されたものから、要らない線を消すのは並大抵じゃない・・・
だけど・・・
その不可能なことに暮れから挑み、正月も知恵比べをすることとなった・・・
(資)文化財復元センター おおくま
去年の暮れから正月にかけて、一つの仕事が飛び込んできた。
何やら遺言書の消された部分を読めないかと言う問い合わせである。
私も何度も上から消された文字の復元経験はあるが、しかし実物からではなく、コピーからとの話であった。
早速送ってもらった原稿を1億3千万画素のデジカメで撮ってみた。
すると・・・・
このコピー機は、微妙な濃淡を、トナーの濃度で表現するものではなく、新聞の写真印刷と同じ「網点」の大小で、グレーを表現するものであった。
濃淡は網点で表現されている |
つまり、実物からの復元作業で有れば、元の下の文字のインクなり、墨なりに微妙な色がついていたり、上から消された線でも下の文字との濃度差や色調の差があるので、それをもとに作業が可能となることも多い。
ところが今回は、原稿自体がコピーであり、トナーの黒一色で、しかも濃淡は網点の大きさで表現されているものだから、画像処理の段階で、切り分けることができなかった。
本来、諦めるべきなのだが・・・
元々この復元の仕事は、一つの完成した技術があるわけではなく、すべては現状が違うので、それぞれに合った方法を「試行錯誤」で探し出して、ここまで技術を伸ばしてきた。
そこで考えられることは、ある程度の部分で、下に書かれている文字の見当がついているので、それ上から消された線を「人力」で消していくことにした。
私としても前代未聞の経験であるが、何度かやり直していると、文章としてつじつまが合う文字が判ってくる。
そうなれば、あとはその文字を探し出す作業となり、最終的には全て読み取ることができた。
現状画像 | 復元画像 |
(資)文化財復元センター おおくま
去年の暮れから、NETFLIXの映画も見たいものはほとんど見た・・・
そこでHuluに金を払うことにした。
理由は、こちらに数本、「高倉健」の映画があるから・・・・
そんな中、今日は昔楽しみにしていた「Xファイル」の2016年版がアップされていた。
どうやら1週に1本だけらしく、結局毎月見続けるように工夫されている。
さて、その2016年版だが・・・
終わってから10年経つのか、二人の雰囲気が変わっていた。
オトコはそのまま歳を取ったが・・・
おンナは随分と雰囲気が変わっていた・・・
で、新しいシリーズでは、いま現在の世界情勢が反映されていて・・・・
9.11が陰謀だとか・・・
宇宙人の人類誘拐が・・・
実はアメリカ政府の陰謀だと言う話から始まっている・・・
かなり現実味が増し、またドキュメンタリーに近い展開となりはじめ・・・
マトリクス以上に楽しみな番組となりそう・・・
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(資)文化財復元センター おおくま
私は子供のころから全く野球には興味が無い・・・
暮れにHuluに登録したのは「高倉健」の映画がいくつかあったから・・・・
そのほとんどは見ていたり、盛りを過ぎた高倉健で、あまり興味もないものが多かったが・・・
まさか「ミスターベースボール」と言う映画が、日本を舞台して、高倉健が中日ドラゴンズの監督役だとは・・・
興味が無かっただけに知らなかった。 ただ、この作品、アメリカの大リーグで成績を落とし、行くところが無くなった選手を、高倉健扮する中日ドラゴンズが指名したと言う・・・
その選手・・・
日本には来たものの、アメリカ流と、日本流の野球の違いに、随分と戸惑ったが・・・・
結局高倉健の娘と付き合ううちに、「日本流」の良さに少しずつ解りはじめ、高倉健も「アメリカ流」の良さを取り入れ始める・・・
最近ネットで、やたらと韓国や中国を批判する話が多いのだが・・・
多くの日本人はそんな話に共感を覚え、さらに中国や韓国に反感を募らせる・・・
だけど゜・・・・
こういうものに一度「意識」を合わせると・・・・
いつまでたっても、そこから抜け出せない。
しかもそれが事実ならともかく、我々人類を家畜として扱い、90%を抹殺しょうとする闇のやつらは、各国の人々が仲良くなり、1つに団結すると、多勢に無勢であり、人数的に抑えられなくなる・・・
その為に各民族は対立し、歪み合い、憎み合わせるために、お互いの感情を裏から煽っている・・・・
その事に気が付かない人びとは、いつまでたっても相手を理解できないし、助け合おうとも思わない・・・・
でももうじきその煽っている輩が、殲滅される・・・・
本当の民族や文化の違いは、「認め合う」もの、そして「学びあうもの」なのだが・・・・
この映画・・・・・
その野球と言う狭い世界の中にも「アメリカ流」と「日本流」の違いがあり、それは最初は相手を否定していても・・・
いずれ互いに相手を「認め合う」ことで、それぞれの良さが「相乗効果」として、2倍どころか、3倍にも4倍にも膨れ上がる・・・・
そういう互いの良さを描いた素晴らしい作品だと思った。
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(資)文化財復元センター おおくま