1975年の東宝の作品らしい・・
もう40年も昔の映画で、日本映画界の重鎮と言われる役者がほとんど顔穂合わせていた。
話はダム建設に絡む汚職の話だが、どうも実際に起きた事件を元に書かれているらしい・・
宇野重吉が、いかにも下品な金貸しを演じていたり、三国廉太郎がガサツな国会議員を演じていたり、また若かりし仲代達也が冷徹な官房長官を演じていて、それぞれに役柄になり切り、政治の世界の裏側がいかに金紛れか・・・
映画の始まりの部分に
まわりは金色の栄光に輝いて見えるが
中の方は真っ黒に腐っている
と、出て・・・
それから大きく「金環食 きんかんしょく」と表示され、ストーリーが始まる。
見ていてどんどん引き込まれ、政治の世界がいかに汚いか、腹が立ちながら最後まで見終えた。
一人の金貸しが、政界の裏を嗅ぎ付け、ゆさぶりをかけるが・・・
最後は仲代達也の方が、勝利し、話は終わる。
関係者の秘書官や政治新聞の社長が殺され、真実は闇へと葬られる。
40年前と今の政治の中心部も何も変わっておらず、私欲のために、国民の血税を貪り食う。
いくら「日本会議」が、大義名分を掲げても、実行に移す政界がこんな状態では、とても「神の国」の実現は程遠いと私は思う。
(資)文化財復元センター おおくま