長年当社ではエプソンの大型プリンターで出力してきた。
かれこれ10年ほどになろうが、エプソンのPX-9000と言うプリンターを買ったのだが、当時はまだインクジェットプリンターのインクの寿命は短く、染料系のインクが主流だったが、当時すでにエプソンは顔料系のインクを使っていて、その頃聞いた話では「数十年」持つと言われていた。
そのプリンターも去年壊れたので修理をしようとしたら、部品がないと言われた。
まさに大型ごみと化したわけだが、今回廃棄するのに1万円もかかってしまった。
で、新しく購入しょうにも、金がない時期が続いていたが、とうとう買い換えられた。
エプソンとキャノンを比べると、現在ではキャノンがインクの寿命の長さをちゃんと明記しているが、逆にエプソンは表されていない。
キャノンは「100年」持つとうたっている。
100年持てば、文化財の復元には都合がよい。
ほしいとは思っても、最新型の「IPF8400」は、ネットで調べても最安値で45万ほどする。
中古を探すのだが、最新型はほとんどオークションでも出ることがない。
ところが・・・・・
Amazonに1台だけ中古で最新型を出している店が、東京にあった。
なんと・・・・新品の半額以下!!
結局、直取引で、東京からの送料込みで20万円を切った。
大型インクジェットは、オークションでも、配送を嫌がる・・・・
ところがその店、「ピアノ輸送業者」を使うという。
なるほど・・・・
そういう手があったか??
ピアノ輸送は、いちいちピアノを梱包しないで、傷付けることなく、輸送するわけだ・・・・
かくして、新品同然の最新機種の「IPF8400が、市販の1/3の値段で手に入った。
いや、まさに「シンクロニシティ」のおかげである。
と、神様に感謝した・・・・
このプリンター、インクを何と12色も使う。
印刷系はC・M・Yのインクを混ぜて、色を出すのだが、混ぜると当然色が濁る。
それに今度はR・G・Bのインクも使い、彩度が落ちるのを防ぐわけで、今まで10年前のエプソンのPX-9000では、特に赤の彩度が低かった。
まだキャリブレーションで済んでいないが、色は純度が上がるはずだと思う。
(資)文化財復元センター