さらに続けて音楽映画をもう一本・・・・
2009年のフランス映画らしい・・・・
ところが物語の始まりは、ロシア・・・・
ロシアの劇場の清掃員のさえない男が主人公なのだが、実は彼、ブレジネフの時代まで、ボリショイ交響楽団で主席を務めた指揮者だった。
ところがユダヤ人を排斥する時期に、ユダヤ人の楽団員をカバイ、仕事を追われた。
それから30年・・・・
彼が清掃中に、ボリショイ劇団に届いたFAXを見た。
そこにはオーケストラの出演依頼がパリから有った。
そのFAXをみて、主人公は、昔の楽団員を集め、成りすましでパリへ向かう。
仲介役に、当時ボリショイのマネージャーをしていて人を担ぎ出し、条件交渉を指せ、曲目はチャイコフスキー、ソリストはパリ在住の若手バイオニストを指名する。
私は若いころに、「黒いオルフェ」と言う映画の主題曲だろうと思われる曲が好きで、名前は忘れたが女性歌手のレコードをもっていた。
その映画だと思っていたのだが、この作品、どうも別のものらしい・・・
これは1950年のフランスのジャンコクトーの作品らしい。
ネットで調べると、これとは別に、「黒いオルフェ」と言う作品が1959年に公開されていて、こちらはフランス・ブラジル・イタリアの合作らしい・・・・
たぶん私が知っている曲は、こちらの映画で使われたものだと思う。
でも、このジャンコクトーの「オルフェ」も当時、賞を取っているらしいが、ストーリーはオルフェと言う詩人が、女王と呼ばれる死神と出会い、そしてその詩人の奥さんは事故死するのだが、オルフェは鏡を通って黄泉の国へ奥さんを迎えに行く・・・
そんな話なのだが、この映画の初めの部分に、詩人のオルフェは「詩人のカフェ」のオーナーから「君の欠点は、すべてを知ろうとすること・・・」と言われるシーンがあり、これを見た瞬間、私は「はっ!!」となった・・・・・
音楽映画と並んでよく作られるのが、画家をモデルにした映画。
2002年のイギリス映画らしいが、「フェルメール」の有名な作品を題材としている。
フェルメールは、レンブラントと並び称されるオランダの画家だが、現存する作品は確か1ケタだったと思う。
レンブラントの絵の光も独特だが、このフェルメールの窓から指す光で描かれた女性像は、どれも素晴らしい・・・・・
実は私も写真をやる前は、油絵を描いていた時期がある。
とは言っても、凝り性で理屈っぽい私は、どうしても理論というか、頭だけはどんどん進歩するが、肝心な「腕」、特に「デッサン力」の限界を感じて、写真に転向したわけだが、しかし凝り性だから、油絵をやっていたころに、徹底的に「写実」を目指したことがあり、「油彩画の技法」と言う分厚い技術書を読み、はまった時期もある。
私が好きなもう一本の中国映画である。
たぶん10年ほど前に、夜中に見たような気がする。
最初はこれも映画とは思わず、なんかとても一途な村娘なやぁ・・・・と思ってみたことが有った。
当時うちには二人の研修生の女性がいて、この話をしたら、一人はその映画を知っているらしく、有名な映画だと言っていた。
それからたぶん。もう一度くらいは見たような気がする。
物語の始まりはモノクロの画面で、都会に暮らす息子に、故郷の村の村長から電話がかかった。
村長は父が亡くなったと言う。
慌てて息子を雪の中を、4WDの車で帰るのだが・・・・
村に着くと村長が、小学校の教師であった父親が、校舎の建て替えを強く希望して、金策に駆けずり回り、倒れたらしい。
遺体は、街の病院にあるが、母親は遺体を持ち帰るのに、車ではなく、みんなで担いで帰ることを、強く希望した。