この本は先日「窮すれば変ず」で購入した本と、同じ著者である。
ブログにも書いたように、この本と「中国古典からもらった不思議な力」と言う本も購入して、この本を先に読んだ。
私が最近知りたいのは、「窮すれば変ず」もそうなのだが、「君子」と言う言葉も気になるし、さらに「無心」と言う言葉も興味があり、それらについての本を注文した。
この本、前回の「窮すればすなわち変ず」は、彼の仕事がらみの話が半分あったが、こちらはほとんどが中国古典にある「君子」像について、実に解りやすく書かれている。
私は漢文など、この歳で読もうとは思わなかったが、しかし「先人の教え」というモノが、いかに素晴らしいものであるかは、易経を知った現在、昨夜は「論語」を購入したりしているが、しかし難しいものは理解できないので、この本はまさにぴったりのものであった。
ただ、著者については、いろいろと問題がある人の様で、本に書かれていることはすばらしいが、果たして本に書かれているように「実行」できている人なのかも、少しは興味がある。
つまり、そういうことをちゃんとしている人が「君子」と言われると、この本にも書かれているので・・・
(資)文化財復元センター おおくま
「君子を目指せ小人になるな」と同時に取り寄せたものであるが、著者の本はこれで3冊となった。
最初の「窮すればすなわち変ず」は元々、彼の仕事がらみのブログに書かれていたものらしく、会員相手に自分の投資に対する見通しを述べるのは当たり前なのだろうが、しかしそれが1冊の本となった時、読者は別の見方をすると思うが、私もわざわざ買った本の中でそんな経済の話を聴きたいとは思わないので、読み飛ばし、後半を読み始めたが、期待するほどの内容ではなかった。
次に「君子を目指せ小人になるな」は、仕事の話はほとんどなく、純粋に「君子」についてわかりやすく書かれ、それはとても役に立った。
さて、この本なのだが・・・・
著者が中国古典から、もらった不思議な力とは何か?
それを期待してずっと読み進めた。
確かに書かれていることは正しいとは思う。
ただ、先ほどの「君子」の条件に著者が果たして当てはまるか?と考えた時、はっきり言って疑問が残る。
確かに中国古典については詳しく、正しい解釈をされているのだろうが、先ず気になるのは、この本の中に、「ホリエモン」の話が随所に出てくる。
しかも彼を「悪人」として書かれていることは確かなのだが、ブログやあるいは雑誌のインタビューの中にその手の話が出るのはまだ許せる。
しかし、1冊の本として出されるものの中に、「他人の悪口」を平気で載せる者の気がしれない・・・
君子は決してそんな事しないはずだと思う。