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「催眠術の極め方」林貞年・著
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この本は昨日書いた「催眠誘導の極意」の上級編と思われる。
 
 
前編もそうだが、かなりノウハウ的なことが書かれており、著者はプロ相手にもセミナーをしているらしいが、プロの催眠療法士などでも、全ての人に催眠術を掛けられる人は稀なようで、かなりの技術の差があるらしい・・・
 
 
確かに普通の「自己催眠」の本だと、「とりあえず掛かったつもりになる」と書かれていくくらい、催眠状態の見極めにはいい加減なのだが、この本は実際に催眠状態か否かの見極め方も、かなり詳しく書いてある。
 
もし他者催眠のために催眠術を覚えたいのなら、ベストの本だろうと思う。
 
 
催眠術は同じ方法で、全ての人がかからないのは、人には「価値観」があり、それは人それぞれ違いがあり「情報を自分的に変換する」からだと言う。
 
また催眠術の暗示で、直るものと直らないものがある。
 
人が催眠術に期待するのは、暗示をかけると「一瞬で悩みが消える」事を期待するのだが、しかし顕在意識はそれを望んでいても、肝心な潜在意識からすると、それは「恐怖」として感じるらしい。
 
 
つまり、一度変わってしまうと、元には戻れないということになれば、顕在意識だって少しは躊躇するが、潜在意識は自分で判断できないだけに、なおさら慎重であり、拒否反応を起こすことがあると言う。
 
それをどうコントロールするかが、催眠術師の技術レベルの差と言えるようだが、そのあたりの実践テクニックをかなり細かく書かれている。
 
 

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