以前にも少し触れたのだが、科学が進歩して、便利な世の中になった。
それだけ見れば、明らかに進化しているように見える。
しかし、我々「人類」は、果たして進化しているのだろうか?
私は間違いなく、進化どころか「退化」していると思う。
それは文化財の世界においても、日本についてはたとえば、奈良時代の塔などの建築技術と、現在の宮大工の技術を比べても、明らかに劣っているし、仏画などで「切り金」と言われる技術があり、金箔を細く線状に切り、それを張り付けて絵やパターンを描くのだが、当社が復元した400年前に描かれた法輪寺の虚空蔵菩薩像など、とても細かな模様がこの技術で描かれている。
職人の技術にしても、現代よりははるかに高度だし、また仏教の各宗派の開祖にしても、人々を救うために、独自の方法を編み出しているし、精神性においても、現代よりはるかに高いからこそ、朽ち果てた文化財からでも、我々は学ぶ必要があると私は信じている。
今朝、エハン塾で「イアペトゥス(土星の衛星)の不可解」を見たのだが、土星の周りを回るこの惑星は直径800キロあるのだが、他の惑星と比べて明らかに異質な動きをしているらしい・・・
エハン・デラヴィ氏は、人工の星だと言う。
この大きさの人工物って、現在の我々の技術では作れるはずもない・・・