2013年5月
 12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031  

ブログメニュー

研修生 曰く・・・・
先日土曜日に、就職試験を終えた私は、精華町という行ったことのない場所にある「文化財復元センター」へ赴きました。
いきさつは先だって大隈先生が投稿した記事に同じです。「文化財とは、先人の精神の営み、その中身にこそ価値がある」とおっしゃる大隈先生のお考えには、私が普段あーでもない、こーでもない、と理屈っぽい頭で考えていることに近いように感じました。
私がまだ子供のころ、高校生くらいのことです。染織家になりたいと思っていました。着物がとても好きだったからです。
それを手掛ける職人さんの思いを知れば知るほど、織り込まれた一目一目に魂が込められているような気がしたのです。

私は美しい美術品、工芸品、古き良きものの、一体何に魅かれているのだろうか。
大隈先生とお話しして、その問答がひと段落したように思いました。
つまり、そこに込められた魂のようなもの、人が生きてゆくうちに行われた精神の営みが、私を引き付けるのだ、と。

大隈先生はまるで禅問答のように、相手に答えを徹底的に考えさせます。
私はいつも考えていることを、もう一度よく考えることになりました。
わかっていたつもりだったのに、わかっていなかった・・
それは「つもり」でしかなかったのです。
常々頭でごちゃごちゃ屁理屈をこねる癖を何とかしたいと思っていた私は、一晩悩んだ末、GW期間中大隈先生の下で研修を受けることにしました。

徒弟制度の重要性を説く大隈先生のお考えは、屁理屈ばかりで実が伴わない私の根性を鍛えなおすには最適だと思い、しばらく頑張ってみようと思います。
もちろん、「これからずっと頑張ります!!」と自信を持って言いたいところですが、それを先に言っては、まさしく実が伴っておりません。
毎日頑張って、それを積み重ねて、初めて「ずっと頑張ります!」と自信を持って言いたいです。
技術を習得するのはもちろんですが、まず第一に人間を育てたいです。

永田千佳

研修記録1
天命に拉致されたように、文化財復元センターにて研修を受けることになって早5日。
   
  
何もできないので、基本的なところから一歩一歩覚えてゆくことになります。まずはフォトショップを用いて古写真の復元から。
パソコンに苦手意識があり、フォトショップを使うのもほとんど初めて。
  タブレット端末を使い、1ドットづつの作業で傷を消してゆきます。
   
   
1日やっても、ほんの片隅しか進みません。根気のいる作業です。
もともと編み物などの単調な細かい作業にはまるタチなので、集中力は途切れにくいと思います。
   
  
しかし、その単調さにはまって、創意工夫がなくなるのが悪いところ。
  飛ばせるところはササッと終わらせて、主要部に時間を割く、と言った作業効率も今後の課題です。
   
  
永田千佳
節約の勧め
先日拿捕した研修生に、無給とはいっても、そのまま放っておいては、どうして生活すればいいのか?とても不安に思うわけだ。
 
    
うちには、かつて二人の新卒の研修生が同時に入ってきた時期があり、彼女たちはまずいかに安い家賃の住居を探すか?
つまり、家賃は支出の中の一番大きなウエイトを占めるから、そこから節約しなければ、食っていけない。
 
    
当時、8年ほど前だが、枚方の駅前で1万円台のハイツがあり、女一人で暮すには十分なスペースであり、家賃から想像すると随分なあばら家を想像するが、しかし立派なものであった。
 
そしてもう一人も、確か2万円弱じゃなかったかな・・・
個人宅の庭に4戸一の借家があり、コストパフォーマンスはとても高かった。
 
    
昨年、けいはんなの近くで、大学院卒の男子が自分でネットで探したのが、確か3万弱と聞いていたが、ずいぶん安いと思っていたら、今回彼女のために調べると、いくつもの2万円台のアパートが近くにあるらしい。
しかも隣の駅の徒歩圏にあったり、探せば結構掘り出し物はある。
 
    
いずれも平均的な家賃の半分くらいと言える。
ただ、出費を抑えただけでは当然暮して行けず、どうすれば生活費を稼ぎながらこの仕事を続けるか?
それについても前例があるわけで、その方法を教えながら、実際の相場を調べたり、ハローワークにも連れて行き、求人先を見たり・・・
 
    
もう一つ経費を節約するものに「交通費」がある。
彼女も実は大阪市内に友達とシェアした部屋があるのだが、そこからの交通費と通勤時間を見直す必要がある。
往復の2時間強、バイトできれば家賃くらいは浮くし、交通費も原付で通勤すれば、経費は大幅に下がる。
 
    
そういう一つ一つのことを、実際に調べ、そして実現可能かどうかを自ら判断させる。
 
そうすれば、安心できるわけだが、給料は出さなくても、知恵を出すことで協力は惜しまない。
 
(資)文化財復元センター  おおくま

このページのトップへ