2011-10-28

①-復元例

書面の復元

今年の話題である。この技術はもともと警察の鑑識などでも用いられてきたもの。数か月前に、ある問い合わせメールが入った。消費者金融の裁判関係の担当者らしく、先ほどの「領収書の復元」を、ネットで検索中に偶然見つけたとのこと。つまり、彼は「過払い請...
①-復元例

正岡子規の愛した女

NHKの年末の特別企画「丘の上の雲」も 今年で3年目となる。その登場人物の一人が、正岡子規である。奈良にご子孫が居られ、資料を持っておられるが、写真アルバムの中に「正岡子規が愛した女性」ではないかと話題になった写真がある。ところが名前がわか...
①-復元例

古い領収書の文字

これも古い話である。復元技術の中に「蛍光撮影」というものがあると述べたが、本来「蛍光」とは、ある物質に紫外線を当てると、その物質が光を発することがあり、それを蛍光と呼ぶのだが、近年、紫外線は物質を劣化させる恐れがあり、文化財の世界では嫌われ...
①-復元例

瀬戸黒茶碗・箱の裏書

これもずいぶん以前のものである。これはNHKで取り上げられた後の作業であるが、よく茶碗の箱には「裏書」というものがある。それが真贋判定の一つの手がかりとなる。この箱には「瀬戸黒茶碗」が入っているとのこと。現状では、和紙にちりばめられた銀の短...
①-復元例

蒔絵の絵馬

これも、ずいぶん以前の話である。ある神社に奉納されていた「蒔絵」で描かれたと思われる絵馬である。現状はすでに描かれたものはほとんど消え、わずかにその痕跡が確認できる状態である。さすがに赤外線は役に立たず、当時はデジタルカメラの画質は現在ほど...
①-復元例

和算の絵馬

これもずいぶん以前の話である。兵庫県のある神社に残る「和算の絵馬」であるが、御覧のように現状ではほとんど何も見えない。先ほども述べたが、板に書かれ、墨が落ちてしまうと、赤外線ではほとんど何も見えない。しかし、最初の技術説明にもあるが、「遮光...
①-復元例

伝・狩野探幽の掛け軸

ずいぶん以前の話である。テレビのニュース番組の特集を見た一般人からの話であったが、依頼者は中年の男性であったが、その所有者は、その人の母親であった。どうもそのご主人が知人から購入されていたらしく、現状の画像を見るとわかるがずいぶんシミがあっ...