2011-11

④-お知らせ

中学生の訪問

スタジオに近くの中学校の生徒たちが、仕事の内容を取材しに来られました。班に分かれてけいはんな学研都市の企業を取材し、のちにまとめたスライドやポスターを作成するそうです。当社に来られたのは6人の中学1年生。いつも大人の興味ある方に説明している...
①-復元例

ベゼクリク(柏孜克里克)千仏洞

ご存知の方は少ないと思うが、中国・新疆ウイグル自治区にあり、ベゼクリクは「柏孜克里克」と書くらしい・・・僕はもともと写真をやっていたとき、モノクロ写真の現像法「ゾーンシステム」にのめり込んだ時期がある。白黒写真の諧調をコントロールする方法で...
②-復元技術

スキャナー式デジカメ

あまり聞きなれない言葉だと思う。一般のデジカメは、フイルムカメラと同じように、シャッターを押した瞬間に、1枚の写真を撮る。  ところが、このスキャナー式というのは、まさに読んで字のごとく、パソコンに使う「パーソナルスキャナー」と同じ構造であ...
①-復元例

笠置寺・弥勒磨崖仏

うちの仕事は、国宝や重要文化財など指定文化財が依頼されることはほとんどない。なぜなら、指定文化財は所有者の意思だけで移動させることはできず、必ず教育委員会なり、文化庁にお伺いを立てる形になる。手続きが面倒で、なかなかそんな作業はさせていただ...
②-共時性・不思議な話

不思議な話・その3

●甦った弥勒菩薩この笠置の磨崖仏の復元に関しても、不思議な縁を感じている。この仕事を始める1年ほど前に、筑波に住む「特殊撮影」の専門家を訪ねた。彼はその道では有名な方で、紫外線撮影などを使い、芸術作品と言える写真を撮り、個展などもされている...
①-復元例

海岸寺「龍図」

3年前の話である。この復元の仕事は、こちらから資料を送りPRをしても、ほとんど反応は返らないが、逆にうちのホームページをご覧になり、問い合わせてこられる社寺もある。つまり、こういう技術を必要とされる潜在需要は間違いなく存在する。この海岸寺は...
②-共時性・不思議な話

不思議な話・その2

●甦った虚空蔵菩薩法輪寺の復元した板絵に描かれた虚空蔵菩薩は、「求聞持法」という荒行で使われたものらしい。復元は、本来あそこまでの完成を目指したものではなく、残された痕跡だけで復元画像を作った。ところが副住職は、仕上がりを芳しく思っておられ...
②-共時性・不思議な話

不思議な話・その1

僕は、自己紹介にこの仕事に導かれたと書いている。だけど、多くの人は信じない。また、「目に見えない不思議な力」を実感しているとも書いている。しかし、本当に見たこともなければ、言葉を交わしたこともない。だけど、僕の「恩師の死」にも書いているが、...
③-復元・その他

社寺・仏閣等、所有者・管理者様への御提案

これまで多くの文化的価値を有するものを、復元してきた。この仕事を初めてすでに12年、小さいもの・個人所有のものを含めると、すでに100をゆうに超える。また、地元の国会議員と文化庁へ紹介にも行った。されど・・・文化財保護の補助金は、実物の文化...
①-復元例

ある寺の天井画

2年前に復元したものである。ある人を介し、復元したものであるが、そのお寺、数年前に本堂を建て替えたとの事。その折、解体した本堂の天井画が捨てられていたという。元教師の住職は、人柄のいい人で、そのまま天井画が捨て去られるのが忍びなく、夜中にこ...
①-復元例

大石内蔵助

復元の仕事を初めて間がないころ、直接受けた仕事ではなく、紹介された修復業者の下請けとして、赤穂八幡宮に伝わる絵馬を復元した。後日、関西テレビの夕方のニュースの特集として取り上げて頂いた中に、この絵馬は入っており、神社には「大石 内蔵助が書い...
②-復元技術

色について

当社の復元画像をお見せすると、多くの方は驚かれる。そして最初に質問されるのが「こ の色はどうしてわかったのですか?」と聞かれる。これは専門家でも素人の方だろうと、同じ質問をされる。  つまり、どなたも「色」というものに興味を示される。しかし...
②-復元技術

蛍光X線分析

この復元に置いて、当社が大事にすることは「先人の思い」であると、常に述べており、文化財の価値は物質に非ずと唱えているものの、多くの専門家と考えを異にしている。さりとて、わが社も「分析」がまったく無意味というわけではなく、分析でわかることは、...
①-復元例

嵐山・法輪寺の虚空蔵菩薩像

2007年から2008年にかけての話である。この復元の対象物の多くは、社寺などの宗教関係の所有物である。12年前にこの仕事を始めた当初は、新しい技術であり、すぐに普及するものと考えていた。しかし、なかなか普及せず苦慮しているのだが、もともと...
①-復元例

蓮如上人御真筆掛け軸

2007年の話である。二月の初めに福井県あわら市の浄土真宗・本願寺派「吉崎別院」より、伝「蓮如上人御親書の掛軸」二幅の復元依頼をうけ、約一ヶ月間をかけ原寸大で高精細レプリカ用の、「デジタル画像による復元」作業を行つた。掛け軸であるが、現状は...