お知らせです。
以前からご覧頂いております、「復元実例」には2種類あり、一つは「動画」として、現状画像から復元画像へ、時間の流れを逆行した形でご覧いただけるものと、静止画ですが、現状画像と、復元画像を対比してご覧にいただけるものがあります。
随時新しい復元を加えておりますが、今回特に「静止画」をリニューアルいたしました。
ページのレイアウトは変わりませんが、「現状画像」と「復元画像」を同時に同比で、拡大しながら、移動したり、見たい部分を比較しながらご覧頂くことが、とても容易になりました。
よく、CGによる想像で復元したものと勘違いされますが、現状画像と復元画像を見比べていただけば、ちゃんと情報が残っていることを、お判りいただけると思います。
先日、復元画像のみをアップしておりました、東京・小平市の海岸寺での「山門天井画『龍図』」の復元作業に対する、詳しい報告書をアップいたしました。
当社の復元は決して想像により描かれたものではなく、あくまでも撮影画像に「記録された情報」をもとに、なにぶんこの作業には前例が無く、推定復元されたものです。
「海岸寺・山門天井画『龍図』復元報告書」
実は6月から始めていた、東京の小平市にある「海岸寺」の山門の天井に描かれていた、絵の復元が完成しました。
江戸時代の中期に描かれたものの様ですが、現状ではほとんど何も見えません。
お知らせするのが遅くなりましたが、昨年の秋から今年の連休明け辺りまで、京都の嵐山に「法輪寺」という有名なお寺があり、渡月橋を渡った少し高台にあるのですが、もともと渡月橋はこのお寺によってかけられた橋だったとのこと。
また、「十三参り」で特に有名なお寺なのですが、このお寺のご本尊は「虚空蔵菩薩」様で、寺には秘仏としての虚空蔵菩薩像のほかにも、昔修行で用いられていて「板絵」があります。
しかし、これは以前の火災の折に持ち出されたものの、水を浴びて絵の具のほとんどは剥離し、とても制作当時の姿をうかがい知ることが出来ない状態でした。
とあるルートを介して請けた仕事であるが、どうも正岡子規が奈良の旅館に滞在中に、一目ぼれをしたその旅館の女中が居たらしく、歳のころは16?7才で、目鼻立ちのはっきりした美人であると、随筆に書かれているとのこと。
あるプロジェクトが、その正岡子規を奈良の観光の目玉にし、そのエピソードで話題を作ろうとしていて、その女中の「写真」ではないか?と思える古い写真を見つけ出した。そしてそこには現在では薄くなって読めなくなった「キャプション」が書かれた紙切れがその写真の横に貼られていた。