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「飛べ! ダコタ」NETFLIX
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私は若い頃から、物事に疑問を持つと「なんでかなぁ・・・」と、自問自答をした。

 

すると、時間が経って、その事を忘れたころに、フト!!その答えが閃いたり・・・

あるいは、気が付くと、答えが自分の中に有った。

その答えは、私の「知識」のないもので、そしてまたその答えは随分と巷の「常識」とかけ離れていたりした。

だけど・・・

かと言って、その答えが間違っていると思った事は一度もない。

解りにくいと思うが、我々の意識には「顕在意識」と「潜在意識」と呼ばれるものがあり、我々が普段ものを考えたり、覚えたりするのは「顕在意識」の中であり、「潜在意識」は顕在意識より、広いし深い・・・

なのに、人びとはそこをうまく使うことができない。

そこには人類共通の「過去の記憶」や「守護霊」「魂」「内なる神」などが住むという。

また、心理学者のユンクはそこの深いところに「集合的無意識」と呼ぶ部分があるという。

集合的」とはどういうことか?

人は一人一人独立して歩くし、生活している。

しかしこれは「顕在意識」での話で・・・

実は人と人、あるいは地球上のすべて、または「宇宙のすべて」は、一つに繋がっているらしい・・・

 

つまり「人類皆兄弟」であり、そこには「対立」は無い・・・

つまり、私が自問自答をすると、答を返してくれるのが「人類皆兄弟」の「集合的無意識」が、答を返してくれたものだと思う。

逆に顕在意識は一人一人独立していて、「」があり「」がある。

つまり「自分にとって得になる」考え方をするが、集合的無意識は「共存」するための答えを教えてくれる。

だから・・・私のものの価値観は、それに基づいている。

と、前置きが長かったが、この作品、実は2度目である。

この作品、最近のものであり2013年の公開だという。

先日、【「海難 1890」けいはんなプラザホール

 

にも書いたが、ナンパしたトルコの軍艦の乗組員を、島のみんなで助けた。

そのお返しは約100年後に、トルコ人が返してくれた・・・

今回の「飛べ! ダコタ」は太平洋戦争終了後に、イギリス軍の軍用機のダコタが、佐渡島に不時着した。

実話をもとに作られた作品らしい・・・

不時着したイギリス軍兵士を最初は警戒するが、しかし島のものが暖かくもてなし、そして離陸のための滑走路を島民がみんなで作り、ダコタを送り出した。

その中で、主人公の村長の娘は、海軍兵学校で足にけがをして戻った男を慕い続けていたが、男は心にも傷があり、彼女を受け入れようとしなかった。

また、その男の同級生は、遺骨となり島に帰る。

母親は海で自殺を図ろうとするが、それをイギリスの兵士が止める。

その遺骨になった息子はビルマで戦死したが・・・

実はその母親を助けたイギリス兵の兄も、同じビルマで戦死をしていた。

彼は「それが戦争だ・・・」と言うが、しかし彼も助けた母親も、結局戦争が無ければ、憎みあうことも無かった。

また、足にけがをした男は、ダコタを燃やそうとするが、彼女が止めた・・・

彼は彼女の気持ちを受け入れ、再出発の決意をした。

佐渡の人々と、イギリス兵は互いに理解しあい「どうしてあんたたちと戦争したんやろ??」と、島民は言う。

私がこの作品をまた見たのは、最近やたらと戦時中の日本軍の行動を美化する輩が増えたが・・・

それは本来おかしいと思う。

つまり戦場では互いに殺し合い、残虐行為をするのが戦争であり、片方だけが「鬼畜米」ではなく、相手から見れば我々日本人も同じことをしたことになる。

ただ・・・私が言いたいのは、戦争は誰も「国民」が起こしたものではなく、「愛国心」「国益」「防衛」「天皇制」や一部の資産家が、自分たちの利益を「国益」と呼び、それを得るために「国民」を先導して戦場に送り、殺し合いをさせただけ・・・

決して敵国の兵士も個人としては、お互いに殺しあうより「仲良く」したいと願っている。

そういう気持ちを、もう一度日本人に思い出してほしいと思う。

(資)文化財復元センター おおくま


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