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霊界からの手記とその続編・スウェルデンボルグ著
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コンノケンイチの著書に出ていたので、確かめるために2冊まとめて買った。

彼は霊界の仕組みを随分と詳しく紹介しているのだが、彼は17世紀の後半に生まれ、84歳を自分の死ぬ日を予言し、その当日に実際にこの世を去った。

彼は死ぬまでの30年間に何度も霊界を訪れて、詳しいレポートを残しているのだが、実は彼のこの手の原稿は莫大な数で、彼自身は「霊界からの手記」と言う本を書いていないらしく、この本は彼の原稿を元に寄せ集めて書かれたものらしい・・・

彼は霊界にもいくつもの層があるとか、また地獄も存在すると書いているのだが・・・
しかし地獄は宗教の言う「罪を犯した罰」のために存在するのではなく、自らの判断で地獄に落ちると言う。

話を聞いていて、つじつまの合う話が多いのだが、18世紀と言う時代に彼は地獄に落ちているのは「宗教関係者」や「役にも立たない知識を誇る学者」などが多いと、彼自身が学者であるからこそ、はっきりと述べていたり、また彼の話には何人もの「王族」の名が出てくるのだが、良い話も無くはないが・・・
どちらかと言うと、地獄に落ちているものが多かったり、何やら彼は生前貴族でもあり、王族との付き合いもあったのに、はっきりと名を挙げている。

当時、宗教界は莫大な力を持っていたはずで、ジャンヌダルクでさえ「異端」と決め付け火あぶりにするくらい、彼らの権威を失墜させるものにはかなりの圧力がかかったであろう。

何やらイギリスで匿名でその手を本を出していたのだが、それを母国のスゥェーデンの宗教界は、王に輸入禁止を申し入れたらしい・・・

こんなバカなことを「この世」でしているから、霊界では地獄に落ちることになる。

彼の話は確かに現代では何人も臨死体験をして、死後の世界を見てきた人の話と、大筋で一致するのだが・・・



どういうわけか、彼の話には「輪廻転生」つまり、魂の「生まれ変わり」の話はほとんど出てこない。


彼は人間の本当の姿は「」だと言い、この世はあの世の中に浮かぶ「ゴムまり」の様な存在だが、しかし別世界ではなく「霊界」の一部であり、人は死んで霊となり、この霊界で永遠に生き続けると言う。

つまり一般的に「」と言う言葉が出てこないし、生まれ変わって「魂を磨く」と言う話も出てこない。


ただ、霊界に到着した後、自分の努力により、上の界に上れるものも居ると言う。


霊界は宇宙空間と同一で、無限のスペースがあり、定員オーバーと言うことも無いらしいから、一度生まれた霊は、永遠に生き続けられるということなのだろうが、しかし「生まれ変わり」の例はいくつも確認されている現在では、ちょっとその部分だけが納得がいかない。

それにしても・・・

こんな時代にこれだけ詳しく「霊界」を詳しく紹介したのは、確かに凄い人だと思う。


(資)文化財復元センター  おおくま
022

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