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山ノ神の棲家・その2(赤外線撮影)

先日、この異様な風景に多くの反応が合った。

確かに見慣れない風景であり、人目を引くのは確かだが、ただ・・・・
facebookの伝染病的反応だと思う。

そして、前回は昼間の風景をアップした。

実はその前日に宗像大社の夜の風景を撮った。
本宮の門や二ノ宮・三ノ宮は、夜なのにちゃんと写っている。

実は私は仕事で文化財を赤外線や紫外線で撮影する。
すると目に見えない情報が写っていたりする。

つまり、人間は「自分の目に映るもの」あるいは「自分の目で確かめたもの」は絶対であり、間違いなく「存 在する」と断言する。

しかし、聞いたことはあっても見たことが無いものには不信感を抱いたり、最初から信じなかったりする。

しかし、人間の目に映るものは実は「存在するもの」のごく一部でしかない。

つまり人間の目は「虹の色の七色」の範囲、つまり400nm~700nmの範囲しか感じない。

 

目に見えるものと見えないもの 
つまり、人間の目なんて何でも見えているわけではなく、紫外域も赤外域も存在するのに何も見えない。
もっと言うと、テレビや携帯電話の電波だって、目の前を通過するのに何も感じない。 春日大社の宮司を勤められた葉室さんは著書の中で、「この世の中は見えないものが真実、実在なんですよ。 宇宙は見えないんです。見えるものは ほんのわずかしか ない。」と言われる。

つまり、光も波であり、電波も波である。
そしてよく「波動の高い人」と言う言葉を聴くが、波動も同じ波である。

実は世の中に物質は存在しなく、すべてのものは波動だといわれる。

と、話が小難しくなったが、世の中には人間の目には見えないし、確かめようのないものの方が実は多く存在する。

そんなものがこの赤外線で撮る風景には写るのではないか?

と、言うのが、今回はじめて赤外線域の自然風景を撮った理由である。

カラーとして観ている人間の目なのだが、一昔前は「白黒写真」の時代があり、風景をモノクロで撮ると、実は木の葉の緑も、 神社の朱塗りの鳥居も、黒っぽく写る。

ところが、色の存在しない赤外域の写真では、木々の葉っぱも朱塗りの門も「白っぽく」写る。

もっと撮っていて不思議だったのが、神社の境内のアジサイだった。

葉っぱも花も同じような「白」に写る。

ところがカラーチャートを比較して貰えばわかるが、白黒画像は赤はかなり暗く写るし、隣の緑もそれよりは明るいが、それでもグレーである。
ましては上の列の深緑はかなり暗い。

カラー画像 白黒
カラー撮影画像 白黒撮影画像
赤外線画像 紫外線画像
赤外線撮影画像 紫外線撮影画像
なのに、木々の葉っぱは白いし、アジサイの花の藤色も真っ白に写る。

つまり顔料の色と、活きた植物の色は違って写る。
聞くところによると、戦争中にジャングルに隠された基地などは、赤外線写真で判断されたとのこと。

私は赤外域では、命あるものは白っぽく写るのではないかと思う。

そう考えたとき、山ノ神の棲家で使われている朽ちたはずの杉の巨木で作られた部分も、実は白っぽく写っている。
まだ命があるのかも・・・・

さて、前置きが長くなったが、私は宗像大社の例から、夜も赤外線を使えば画像は写ると考えていたのだが??
帰りに、夕方から撮り始めたが、結局太陽の光には赤外線が含まれているが、太陽が沈めば結局のところ赤外線も無くなると言うことを、実は初めて実感した。

結局、昼間撮るのと、似たような写真しか撮れなかった。


(資)文化財復元センター  おおくま
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