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「中国古典からもらった不思議な力」北尾吉孝・著
005
君子を目指せ小人になるな」と同時に取り寄せたものであるが、著者の本はこれで3冊となった。
 
最初の「窮すればすなわち変ず」は元々、彼の仕事がらみのブログに書かれていたものらしく、会員相手に自分の投資に対する見通しを述べるのは当たり前なのだろうが、しかしそれが1冊の本となった時、読者は別の見方をすると思うが、私もわざわざ買った本の中でそんな経済の話を聴きたいとは思わないので、読み飛ばし、後半を読み始めたが、期待するほどの内容ではなかった。
 
 
 
次に「君子を目指せ小人になるな」は、仕事の話はほとんどなく、純粋に「君子」についてわかりやすく書かれ、それはとても役に立った。
 
 
さて、この本なのだが・・・・
 
著者が中国古典から、もらった不思議な力とは何か?
 
それを期待してずっと読み進めた。
 
 
 
確かに書かれていることは正しいとは思う。
 
 
ただ、先ほどの「君子」の条件に著者が果たして当てはまるか?と考えた時、はっきり言って疑問が残る。
 
確かに中国古典については詳しく、正しい解釈をされているのだろうが、先ず気になるのは、この本の中に、「ホリエモン」の話が随所に出てくる。
しかも彼を「悪人」として書かれていることは確かなのだが、ブログやあるいは雑誌のインタビューの中にその手の話が出るのはまだ許せる。
 
しかし、1冊の本として出されるものの中に、「他人の悪口」を平気で載せる者の気がしれない・・・
 
君子は決してそんな事しないはずだと思う。
 

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天はお見通し・・・
先ほどの「北尾吉孝氏」について、易占で問うてみた・・・
 
問い「北尾吉孝氏の本を3冊読みましたが、言っていることは正しいと思いますが、しかしそれと彼の行いには矛盾点が多くあるように感じましたが・・・
 
すると、こんな応えが返った。
本卦(ほんか)は「58・兌為沢(だいたく)」で、変爻は「3」
 
爻辞(こうじ)は
■一見よさそうな話が、後に凶事をもたらす。
 
まさに、一見言っていることは正しい・・・・
之卦(しか)は「43・沢天夬(たくてんかい)」となる。 サブタイトルが「独裁者を断罪する」とある。
そして爻辞(こうじ)は
■切るべきものは切る
 

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「易経」三浦國雄・著
004
この本は、64卦の卦辞や爻辞(こうじ)を、エクセルにコピーして、瞬時に本卦(ほんか)や之卦(しか)などを比較できるシステムを作っているので、その解釈は、現在3つの本から抜き出したものだが、それらにはそれぞれ著者の判断が加えられていて、複合的に観ることができる。
 
 
その一つとしてこの本も購入し、著者の判断を一部コピーしていたのだが・・・・
 
この著者は、どうも易者ではなく、学者だと言う。
 
 
ただレビューを読むと、学者ではあるが、易者としての経験もあり、わかりやすいという。
 
そこで購入して読み始めると、著者も「易占」の書として書いたと言うが、しかしその経験は実は中国思想を学ぶ学生の頃?に少し近くのアマチュアの易者に教わったと言う程度らしい・・・
 
まぁ、それでも一つの側面にはなるだろうと、各卦辞(かじ)や爻辞(こうじ)の「解釈」を移し始めたが、しかしよく見ると、それは易経に書かれているものの「現代語訳」と言う程度でしかない。
 
 
それでも本人は易者気取りで、「しかじかの占問には吉・・・」とか書いているのだが、しかしその根拠が見当たらない・・・
 
 

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「易の話・易経と中国人の思考」 金谷 治・著
002
この本も古本で買ったものだが、過去200冊以上古本を買っているが、ここまでひどい書き込みを見たことがない。
 
鉛筆で100P以上にわたり、びっしりと線引きや読み仮名を書き加えられていた。
 
しかし、本屋の説明には一切そんな事が書かれておらず、Amazonを通じてクレームを入れたら、「返品」扱いになり、本はそのままで金だけ返してくれた。
 
肝心な中身なのだが、この本も64卦の卦辞と爻辞(こうじ)を移し取るつもりで買ったのだが、どうも中身が違う。
 
 
つまり「」というモノが、いつ、どういういきさつでできたのか?ということくらいは、どの本にも書かれているが、この本はどうも「」の成り立ちから現在に至るまでの変遷や周りのことを掘り下げて書かれている。
 
最後は「中国人の思考」とは書かれているが、しかし心に残るモノもなく、「現在の中国」と言う国の民族と、この易を作った民族がとてもおんなじ民族とは思えない・・・
 
 

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「孔子・人間、どこまで大きくなれるか?」渋沢栄一・著
001
この本は、北尾氏の本と同時に「君子」をキーワードに検索したものである。
 
前者は、同じ孔子の言葉を引用しても、この渋沢栄一の本にも出てくるが「論語読みの論語知らず」の域を出ていないが、こちらの渋沢栄一は、同じく「論語」を持ち出しているが、論語知らずどころか、論語を持ち出しながら、自分の人生で得た「教訓」を力強く、説いていて、久しぶりに読みながら感動し、心躍った。
 
 
さて、この本には現在でも通じる教訓が山ほど書かれているが、そんな中で、Facebookなどを見ると、現在の日本人のふがいなさは、マッカーサーの政策に原因があると言うが、しかしこの渋沢栄一に言わせると、もっと以前からすでに日本人はふがいなくなっていたことがうかがえる。
 
 
彼は実績を持っている人の様だが、同じ時期の明治の政府高官などについても、歯に衣着せぬ評価を下している。
 
ただ北尾氏のように、自分の好き嫌いや敵を悪く言うのと違い、親しいものでも、悪いところは悪いと言うと、認めるところは敵対する相手でもちゃんと褒めている。
 
まさに自分の言動に自信を持っているから、はっきり言えるのだと思う。
 

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