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「あなたは、あなたのままでいてください。」鈴木秀子・著
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このタイトルを読めば、中身が判る。
 
実は津留晃一さんの文章にも同じ言葉が出てくる。
つまり、彼はどうもチャネリングのようなもので、ガイドからいろんなことを教えられた人の様ですが、ある時ガイドだろうと思いますが彼が変えるべき点についてついて聞くと、「そのままで良い」と言われ、唯一変えるとしたら、そう考えることを変える事と言われたとか。
 
多くの精神世界の本を読むと、大きく分けて2つの事が書かれている。
 
一つは、自分の意識を変えれば、自分を取り巻くすべてが変わるということ。
 
もう一つは、一人一人は神から愛されている存在であり、何一つ変える必要がないと・・・
 
どちらもそれぞれの立場で説明されることには納得がいく。
 
しかし、この二つを比較して云々と言う話を聞いたことがない。
 
先ほどの津留晃一さんにしても、相手に応じて別々のことを言われるんですね?
 
そうすると、どちらが正しいということではなく、どちらも正しいということなのだろうか?
 
私がいろんな分野の本を読み、その時はそこに書かれていることが正しいと思うのだが、しかし時間をおいてもう一度考えると、なにかきれいごとを言っていて、その中に矛盾があるようになり、結局不審を抱く。
 
これの繰り返しなのである。
 
 

だからこそ、シスター鈴木秀子はそれについてどう考えるのかを知りたかった。
 
この本は2013年の8月に出版されたようであり、かなり新しいものだ。
 
シスター鈴木秀子さんはもこの時80歳かな・・・・・
 
その歳になっても積極的に執筆されている。
 
 
ページの始まりのあたりに、アメリカのある中学の教師の話が出てくる。
生徒がまとまりがないので、各自に他の生徒の良いところを記入させ、それを先生がまとめ本人に渡した。
20年後、一人の生徒が戦死した。
彼の財布にはその時のメモが入っていた。
また参列した同級生もみんな同じメモをもっていた。
 
そんな話が出てくるのだが、実はこの話は「心のチキンスープ」に出てくる有名な話である。
 
鈴木秀子さんの文章はさすがに才女でありもシスターと言う立場の人らしく、人を感動させることがとてもうまいと思う。
 
だけど、この話に関しては、文字数の制限もあり、概要だけしか書けなかったからだとは思うが、元になった文章の方が人の心に響く。
 
 
この本は、自分の心がけとして、長々と納得させるようなことは書かれておらず、ちょっとした心がけで気持ちは変わりますよ!!と小さい話がいくつも詰まっている。
 
 
で、鈴木秀子さんは「シスター」と言う立場なので、結婚経験も子育ての経験もされていないにもかかわらず、結構そういう相談が多いらしい。
 
で、結婚相手に対する不満はだれにでもあるが、しかし自分と同じとは考えないで「違う人」だと考えることが大事だと言う。
 
私も同意見なのだが、私は離婚して出会い系で多くの人とやり取りをした。
その人たちの自分のプロフィールには大きく分けて、二つの特徴がある。
 
一つは「歳よりも若く見られます」と書かれている人が、数年前までは二人に一人の割合だった。
でもおかしな話だと思うのだが、仮に自分が歳よりも若ければ、残りの半分の人は歳よりも老けていないと、答えは合わない事になる。
 
でも、ほとんどの人はそんなことを書いていない・・・
 
これは単純な話で、「歳の基準が主観」でしかない事。
実際の統計的な話ではなく、またそれは「周りの人からそういわれる」からと言う。
でも、早い話がお世辞じゃないの?
 
自分だって、相手にそういうでしょう?
また、これはいかに自分のことを「客観的」に知らないか?ということ。
 
もう一つの特徴は、相手は自分と同じ趣味、同じ価値観などを持っている人が自分と相性がいいと思っていること。
 
でも実は逆で、違うから相手から学べるし、違うから二人で力を合わせられる。
 
私はそう思う。
 
 
(資)文化財復元センター  おおくま
 

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