「スーフィーの賢者 ルーミー ”その友”に出会う旅」 エハン・デラヴィ著 その序章
最近ずっとエハン・デラヴィ氏の話を続けている。
そうすると、多分彼の「信者」だと思われているだろうと思う。
しかし、私は過去に「他人を信じること」がいかに、裏切られたりあるいは、失望したりすることを何度も経験しており、「盲信」することは決してないのだが、彼の著書を読み、彼の精神性の高さは判ったつもりだったが、この著書を朝から目を通していたのだが、この本にあるルーミーについてはエハン塾で語られていて、面白そうなので買ってみた。
そして、この本は800年前のスーフィーと言うイスラム神秘主義の詩人と、もう一人のアタールと言う人の詩を紹介しながら、彼の若き日、19歳~20歳の頃の精神的求道の旅を綴ったものだが・・・・
まだ読み終えた訳ではないのだが、このエハン・デラヴィ氏の精神性の高さには、とてもじゃないがついて行けないと思えてきた。
いゃ・・・・とにかく彼の求めている精神世界は、とてつもなく奥が深い・・・・
彼が日本に暮し、日本文化を吸収しようと随分頑張ったことは紹介した「聖なる国 日本」を読んで知っていたが、彼が日本で暮らすまでに、金を持たずに世界中をヒッピーとして旅をしていた話は、その本にも書かれていたが、私は単なる「貧乏旅行」としか捉えていなかった。
ところが彼はすでに19歳の時に「ルーミー」の存在を知り、彼の本をリックに詰め、「糧」としながら道を求めていたことが、この本では自分自身を「アブドゥール・シャ・フランディ・ハシム」と言う別の存在として出会い、その名で自分の体験を綴っている。
しかし、そこに綴られている彼の求める精神性は、半端じゃない・・・・・
この本に綴られている本当の意味を理解するには、一度ではとても理解できるものではないと判った。
なので読み終えて、もう一度腰を据えて読み直すつもりだが、しかし私は「波動を上げる」事の意味や、方法を探してきたが、それを見つけることができなかった。
しかし、エハン塾の彼は親しみのある話題が豊富な、学ぶべきものを持つ人ではあるが、まさかここまで深い精神性を追求してきた人だとは、思ってもみなかった。
まさに「波動が高い」とはこういう人の事だろうと、良き手本に出会えた気がする。
彼は私とほぼ同年代の62歳らしい・・・・
(資)文化財復元センター おおくま