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「なまけ者のさとり方  タデウス・ゴラス」
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027
この本は、2年ほど前に買ったものだが、比較的薄く、数時間で読めてしまうものだが、この本では、ずいぶんと気持ちを癒された思いがする。
タイトルから解るように「はじめに」には
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私はなまけ者です。世間でよく言われているように、さとりを開くためには何年も修行が必要だとか、人一倍の努力や厳しい自己鍛錬をしなければならないというのなら、さとりはわたしにはなかったことでしょう。
 
そのうえ、食べ物に気を付けなければいけないとか、たばこは体に悪いからやめろとか、道徳にかなった生活をしなくてはいけないというようなことになれば、なおさらのことです。
 
さとりとは、これらの事とはまったく関係がないと、私はこの本で言いたいと思っています。
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と、まず書かれている。
 
 
随分、砂澤たまゑさんの厳しい修行と差があるし、葉室頼昭さんの言われることとも、ずいぶんかけ離れている。
 
しかし、だからこそ、当時胃の痛む思いをしていた私は、救われた思いがした。
 
 
この作者は1924年のアメリカに生まれたらしい。
ほとんど生涯、出版関係の仕事に従事しているようだが、しかし彼をネットで検索しても、ほとんどこの本の話題しかない。
 
ただ晩年、もう1冊の本を書いてはいるが、この本がそこそこのヒットしたにもかかわらず、もう1冊の本はどうもこの本の内容とずいぶん違うらしく、出版社が出版しようとしなかったと言う。
 
 
とはいうもののこの本は
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私自身が人生において再び行き詰まり、途方にくれた時に、読んでみたいと思うようなものを私は書いてみるつもりです。
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と、書かれているような内容である。
 
 私がこの本で癒されたと言うのは
私はこの現実を受け入れまする
私はこの現実と一体です。
私は平等の正義を受け入れます。
私は平等の正義に一切逆らいません。
私は平等の正義と一体です。
 
と、書かれているのだが、彼の考え方はまさにニューソート系の様で、すべてを自分で何とかしょうとせずに、「」に委ねなさい。
そうすれば、きっとうまくいきます。
 
と、言うのが彼の結論ですが、しかしこの結論は砂澤たまゑさんの
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神さんはわたしにすべてのことを忘れろ、何も考えるなとおっしゃりました。 バカになれとも言われました。
無にならなければ、神さまは動かれようがないのです。
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と、言う話と相通じるものがある。
 
そうすると、やはり「」は自分で勝手に考えて動くより、ちゃんと神を信じて神に委ねよ!!と、言われているとしか取れない。
 
(資)文化財復元センター  おおくま

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