「日月神示」・その2
この本はその後あまり目を通すことがなかったのだが・・・
それから数年たって、また「出会い系」の話になるが、match.comというサイトは以前は世界中のサイトと繋がっていて、世界規模でパートナーを探せた。
私は文化財に関わる仕事だから、中国の文化遺産には特に興味がある。
でも、中国語はできない・・・
そこでパートナーに中国人を迎えることも、ずいぶんと考えたし、実際に多くの中国人とやり取りもした。
その中の一人に、向こうから連絡を入れてきた人がいて、その人のプロフィールを見ると、とんでもなく美人でスタイルがいい。
まるで女優かモデルとしか思えない人だったが、彼女は日本語が全くできないのに私に連絡を入れてきた。
当然こちらも中国語はできない。
そこで当時からネット上の翻訳があり、それを介してやり取りをした。
どうも彼女は「株」で食べているらしいから、ソコソコ裕福なんだと思う。
その彼女が私に言うには、彼女のおじいさんが日本に留学していたことがある。
だから日本に興味があり、私に連絡を入れてきたと・・・・
で、彼女は現在の中国の在り方に批判的なのだが、当時彼女は香港のパスポートを持っていた。
彼女はいろいろと私にそのおじいさんの話をするのだが、当初その話をよくある留学生の話だと思ってきいていた。
すると、彼女は中国では何か家族が問題を起こすと、「三代」にわたって差別を受けると言う。
だから何かそのおじいさんが、中国に対して差別されるようなことをしたことは理解できるのだが、何分「機械翻訳」だから言っている意味の半分も判らない。
彼女はどうも子供の時にバレエの学校に行きたかったが、その件があって差別され入れてもらえなかったという。
彼女はやけにそのおじいさんに固執するのだが・・・
そのおじいさんは南京で、確か弁護士をしていたらしく、そこの弁護士会の代表だと言う。
そしてなにやら「別荘」を持っていて、それが結構有名なところで温泉もあったという。
そして現在でもそこは観光名所となっているのだが、蒋介石によって没収されたという。
彼女はおじいさんのことを調べたいと言う。
そして彼女からその名前を聞いたら「陶錫三(陶宝普、陶錫山)」という。
で、ネットで調べたら、「大本」と協力関係にある「世界紅卍字会」の代表者であった。
その組織は現在の赤十字のような慈善活動が主であった。
どこかで聞いたと思って、この本を開いた。
なんで、こんなところで、私が日本の歴史にもかかわる人物の孫娘と縁が繋がるの??
信じられないような中国人と繋がってしまった。
そのおじいさんは、日本軍が南京占領の際に、日本の法政大学に留学していた、そのおじいさんを傀儡政権の代表に指名したらしい。
しかし現実は彼は病気を理由に実務にはついていないと言う。
そんな人物の孫と縁が繋がるのは、「偶然」ではありえない。
そこにこの本を、私に渡した女性の存在が意味を持つと思った。
その彼女は霊能者で、私の守護霊が縁を繋ぎ、そして彼女がこの本を私に渡した。
またこちらの彼女は株で食べていて、裕福ではあるが、自分でもノイローゼ気味だと言っていた。
その彼女に、香港のパスポートを持っているのなら「招聘状」も要らないし、日本に遊びに来ないか?と誘うと、来ると言う話になった。
ところがその前に、おじいさんの一族のものが集まって、そのもとの別荘に行くと言う。
その出発の日以後、彼女は連絡を絶った・・・・・
何度メールを入れても返事が返らない。
中国ではメールの傍受はあたりまえと聞くから、政府に批判的な彼女に何かあったのでは?と、とても気になりいろいろ調べたり、国際電報を打ったりしたのだが、まったく連絡がつかなくなってしまった。
それから半年か1年ほどして、彼女のことを忘れていたら・・・・
いきなりまたメールが入るようになった。
どうもノイローゼであったと言うが、それ後もやり取りがすぐに途絶え、また何度も再開した。
その時思ったのだが、どうも私のパートナーは「日本人」でないといけないような、そんな力が働いていると直感した。
実は彼女と知り合う前に、一人の中国人と親しくしていたことがある。
その人は成都の大学で日本語を教えている人だから、日本語でやり取りができた。
彼女も美人だったが、本人は「四川に三美あり」というらしく、四川料理・風景・女性の事らしく、楊貴妃の故郷だと言う。
だから、成都では私は美人のうちに入らないと言う。
その彼女も、一度大学の休みの春節に日本に呼び寄せたことがある。
彼女は実際に来たのだが、実物はきれいな人だったが、彼女には優秀な一人息子がいて、日本に来たとたんに親の彼女の方が息子の事が気になり、ホームシックになってしまった。
予定では10日ほど滞在することになっていたが、数日たって、彼女を自宅に残し、近くのホームセンターに買い物に出た。
その時私は人身事故を起こしてしまった。
と、言ってもホームセンターに入るときに、原付が車の側面にぶつかってきたのだが、いつも安全運転しているはずなのに・・・・
そして、こちらが車で、相手が原付だから、一方的にこちらの責任となったのだが、普段絶対にそんな事故など起こすはずがないのに、其の事故を起こした当日、実は彼女に妹の女医からメールが届いた。
そのメールには、「母親が、自転車に乗っていて、車とぶつかり、自分が勤める病院に担ぎ込まれた・・・」と。
そして母親は意識不明だと言う。
彼女は慌てて、予定を早めて中国に帰ったのだが、その時私は同じ日の同じ時間に私は原付とぶつかり、彼女の母親は自転車に乗り、車とぶつかった。
こんな偶然はあり得ないから、これは神様が二人の間を割いたと、実感した。
その後も、また別な中国人と縁ができ、一緒に暮らそうかという話をしていたらつぶれた。
それらはすべて、「目に見えない不思議な力」が絡んでいるとしか思えなかった。
(資)文化財復元センター おおくま