2013年12月
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ゴルフ会員権

私は一切ゴルフに興味がなく、したがってゴルフに行くこともない。

先日のワールドビジネス・サテライトの技あり ニツポンの底力をみた、近畿圏の個人から、領収書の復元の問い合わせがあった。

やはり費用が気になるらしく、現在はキャンペーン価格であることを告げたが、もう一度検討すると、電話を切られた。

翌日、再度電話があり、こちらに持ってくるという・・・

復元費用は、個人の方にとっては安いものではない。

    

    
お金が絡む裁判などの「証拠資料」として、何度か復元してはいるが、今回の領収書は、20年ほど前の「ゴルフ会員権」とのこと。

どうも税務署に損益として提出すると、税金が戻ってくるらしい・・・

本人も自分でいろいろと光を当てて調べたがわからなかったという。

    
夕方預かり、さっそくポリライトで撮影すると、確かにノンカーボンのインクは写るのだが・・・

すでに20年も経っていると、そのインクも紙に滲みてきて、文字の輪郭が滲んでおり、はっきりとした金額が読み取れない。

    
そこで次の手段を考え、今度はノンカーボン紙などは必ずボールペンのような、硬い筆記用具が使われる。

すると当然、控えの領収書にも、筆圧がかかり、表面には微妙な凹凸が残る。

    
しかし、その凹凸を写真に撮り、文字を読み取るのは素人にできる技ではない。

まさに「技あり ニツポンの底力」といえる。

    
その結果、その領収書に書かれていたのは「¥4.729.000」という、とても大きな数字であった。
    
これで損益計上して、税金がいくら戻るのかは定かではないが、とにかく復元費用を払う価値は十分にあったものと思われる。

(資)文化財復元センター  おおくま

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