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苦労は人を育てる
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おはようございます。

先日の拿捕した研修生はまだ通ってきている。

洗脳は大げさだが、自らの意志で来ている。

   

   

給料は無し・・・

いまどき人道に反すると思われる人が大半だろうが、私はまるで別の考え方をしている。

    

    

化学が進み、人の暮らしは豊かになり、そして楽になることが世の中の進歩だと思われている昨今において、「文化財」とはいったいどんな意味を持つのか?

昔の人が作ったということは判っても、でもそれがなぜ「価値」があるのか?そんなこと、ほとんどの人は考えない。

いゃ、他人から「文化財を大切にしょう」と言われ、それをそのまま鵜呑みにし、自らは何の疑問も持たない人が多いと思われる。

    

   

美術品は、物質そのものが価値のあるもの。

しかし「文化財」とは、文化を形に留めたものと私は思う。そして「文化」とは、人の精神的な営みを指すとわたしは理解している。

つまり、本来「精神」は物質とは言えないはず。

物質、つまり形あるものはいずれ朽ちて、土へと返る。

私はそれが自然の摂理だと思う。

 

すると、その文化財とは精神性の高みや、そこに宿っている魂の値打ちを理解できなければ、文化財を次の世界に受け渡した時に、その価値は半減するのではないだろうか?

そうならないためには、まずその作業に携わるもの自ら、先人の思いが理解できるレベルにまで、自らを高めなければならないと私は思う。

  

  

すると、この仕事の後継者を育てようとするとき、それは「技」を受け継ぐ以前に、その考え方を受け継げるものでなければならない。

だから私は研修生にまずそれを叩き込む。

  

  

悪く言えば「洗脳」することにもなるが、しかしそれは「己」を磨くことの必要性を説いているわけで、人は苦労することにより成長する。

だからこそ、まず苦労を味あわせそこから何を学ぶか?

そのためにも、「食えない」状態からスタートさせるのが、本人のためだと考えている。

   

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