2011年12月
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伝・雪舟の龍図

11月の始めに、Facebookを始めた。
ツィッターなどの短文のやり取りはあまり好まず、Facebookも控えていたのだが、突然参加することにし、友達申請をこちらから多くの宗教関係者へと送った。
その中の一人から、「雪舟の龍図があり、それを復元したい」とメールが入った。
広島のある寺の住職で、寺に伝わるもので、どうも6代目の領主からの授かりものだという。
その寺の創建に関わったその領主と、雪舟は時代的に同じ時代であり、雪舟のパトロンである「大内家」とは、血縁関係もあるという。
つまり「状況証拠」としては、限りなく本物に近いと思われる。
しかし、ちゃんとした記録が残っておらず、2年前に京都の専門家に見せたところ、「紙は当時のものである」と言われたが・・・
肝心の真贋については「雪舟の龍図は見たことがないから、何とも言えない」と逃げられた様子。
で、今回の復元に当たり「大日本スクリーン」の文化財用の大型スキャナーを使い、「現状画像」と「赤外線画像」をスキャンしてデーターを得た。
すぐに作業にかかったのだが、来年は辰年であり、旧正月までには掛け軸を作りたいという。
1か月間、仕事場に泊まり込み、作業を行った。

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上海からのお客

この復元という仕事を始めて、すでに12年が経つ。
その間に中国への話は何度かあったが、いまだ実現していない。
今年の2月に京都府の展示会に、
上海からの視察団が来た。
そのメンバーの一人が、うちの仕事に興味を示した。
しかし、通訳を通して短い時間でのやり取りで終わり、彼女は名刺を残した。
翌日その彼女の関係者から資料がほしいと言われたので、直接上海の事務所へ送った。
ところが、その名刺は古いものだったらしく、送ったパンフレットは「所在不明」で戻されてきた。
たまたま、東北の津波のニュースを聞いた中国のメル友から連絡が入った。
そのメル友は確か同じ上海在住のはず・・・
そのメル友に事情を話すと、そのメル友は、視察団員として来日したそのコンサルタントの女性の会社を突き止め、資料を渡してくれた。

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