実は昨年の話であるが、あるテレビ番組制作会社から電話が入った。
「古いぼけた写真を、シャープに出来ますか?」と問われたが「出来なくは無いけど・・・」「しかし、うちはその専門家ではないので、専門のところをあたられたら??」と一度は断ったものの、また数日して「東京で探したが、出来るところが無い」と再度電話が入った。
聞くところによると、「走れポストマン」の製作スタッフらしく、「大阪のある女性が、昔お世話になったアメリカ兵を探している」との事。
私もあの番組は見ているし、なかなか面白い・・・
「そんなにお困りなら協力しましょう」との事で、急いでその画像がメール便で届けられた。
それはサービス判ほどの大きさの白黒の写真。
日本のハイカラな女性と、軍服を着た男性が写っていた。
聞くところによると、そのアメリカ兵の所属する隊がどこなのか?
その写真に写る「軍服の襟元」のバッチで確認できるらしい・・・
とは言ったものの・・・
なにぶん終戦当時の35ミリ判カメラで撮られたらしい写真で、当然今のレンズほどシャープじゃない。
そんな画像から果たして、バッチの確認が出来るか?
普通なら、フォトショップの「アンシャープ」フィルターを使って、ボケをシャープに見せるのだが、しかしもともとボケたものは、いくらアンシャープをかけても、画像が荒れるだけで、決してシャープにはならない。
やむなく、いろんなフィルターをいろんな数値でテストを繰り返し、その中で一番シャープになった画像を、その日の夕方、東京へ送った。
早速そのプリントを持って、ポストマンはアメリカへ飛び立った。
その番組が今度の日曜日、2/15日の午後10時から放送される。
番組のホームページはhttp://www.mbs.jp/postman/
ストーリーは「次回予告」をご覧ください。