「いかにして超感覚的世界の認識を獲得するか」ルドルフ・シュタイナー 著
この本は先日のシスター鈴木秀子の著書に「傾聴」と言う言葉が使われ、その時にシュタイナーの名前があった。
さっそくAmazonで検索すると、著書も多く、その中でこのタイトルに惹かれて古本を探したが、結構高く、送料を入れると新本とほとんど変わらなかったので、新本で購入した。
このタイトルからすると、どうも現実世界ではない別世界?にどうすれば繋がれるか?と言うニュアンスだと思ったのだが、まさに「霊界」に繋がるための「修行法」を、結構細かくステップをおって紹介されており、しかもこの方法は他の宗教の修行と違って危険も伴わないと、いいことづくめの様であるが、しかしやはり言わんとすることが抽象的すぎて、とても一度読んだくらいでは修行がうまく進み、霊界に繋がれそうにもない。
例えば、動物と鉱物を比べて何が違うか?
それを感じられるまで何度も繰り返すとか、一粒の種を見つめて、それが根を張り芽をだし、やがて花が咲く・・・・
今度はそれが枯れていく・・・
そこまでイメージできるように練習しろとか、まぁちょっとやそっとでは続けられそうもない修行が書かれているのだが、しかしそれを根気よくやれば誰でも繋がると言う。
ただ、修行法はそれだけではなく、他にも断片的な方法もあるとか、それらのステップを通過するころには、自分の意識や見えるものが変わってくるとか・・・
また、そうやってステップを踏んで、エーテル界やアストラル界まで到着しても、その先に行くには本来は輪廻転生を何度も繰り返さなければならないのを、生きたままそこに到達しょうとすると「試練」を受けなければならないと言う。
私は随分試練も受けているし、ものの考え方もずいぶんと変わってきているから、多分そういう世界の入り口の近くに来ているとは思うけど・・・
しかし、なかなかその門はノックをしたぐらいでは開きそうもない。
10年ほど前から、私の周りに起きる不思議な現象は「霊的世界」が絡んでいることを聞いていたが、しかし自分にはどう考えても霊感は無い・・・
と、いうことで次にヘミシンク(Hemi-Sync)を始めたが、いくらやってもそんな世界に繋がらない。
それから数年して、今度はチャネリングも試みたが、やはりだめで、最近も数か月前にも試したが、やはりだめだった。
そんな経験もあり、この1冊の本の通りに練習すれば到達できるかも??と期待をしたのだが・・・
しかし、この本には修行の仕方は載っていても、その結果行ける「霊界」については何も具体的な記述がない。
知りたいのはそこで、そこまでして、いったい何が待っているのか?
またそれが私の仕事にどんなプラスになるのか?
それを知りたいと思いながら読み進めたのだが、しかし、エーテル界・アストラル界を超えたら「霊界」らしい。
しかしその門の前に、自分の「守護霊」が立っていて、ここから先に行くには、守護霊は守ってやれないからすべて自分の責任で先に進めと言うらしい・・・
そんな守護霊も大小の2ついるらしく、そこまでして霊界に足を踏み入れて、いったいどんな「徳」があるの?
徳と言っても私利私欲の得じゃないけど、だけど守護霊も守ってくれない、全ては自分の責任であり、これから先に自分のことを優先してはいけなく、全ては「集合的無意識」と言うべき「みんな」のために奉仕しないといけないとか、まぁ・・・とても厳しいことが書かれていると、はっきり言って「一、抜けたぁ・・・・」と言いたくなった。
つまり自分自身で霊界に足を踏み入れるより、また「神さま」に守られ、守護霊に守られ、そしてチャネリングなんかで「ちょっとだけ」霊界と繋がれる方が、よほど私の仕事にプラスになるのではないかと思えてきた。
この本には続編があり、それも取り寄せているのだが、多分そちらにはもう少し霊界の事が書かれていることを期待するが、それでもやはりこの本に書かれている修行は正直やりたくないと思う。
(資)文化財復元センター おおくま